光文社新書<br> 2円で刑務所、5億で執行猶予

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光文社新書
2円で刑務所、5億で執行猶予

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784334035303
  • NDC分類 326.3
  • Cコード C0236

内容説明

おかしいぞ日本の司法と犯罪対策。さまざまな“犯罪神話”を解体し、事実に即した犯罪対策・刑事政策を提案する。

目次

第1編 犯罪と犯罪予防(減る少年犯罪、増える高齢者の犯罪;間違いだらけの犯罪対策;エビデンスに基づいた犯罪対策―キャンベル共同計画)
第2編 刑事政策(刑罰)(すべては検察官のさじ加減ひとつ;人はなぜ犯罪を犯すのか―犯罪理論について;法律と科学;ポピュリズムと厳罰化;貧困と犯罪;「刑務所太郎」はなぜ生まれるのか?)

著者等紹介

浜井浩一[ハマイコウイチ]
1960年生まれ。鳥取県で育つ。龍谷大学大学院法務研究科教授。専門は、刑事政策、犯罪学、統計学、犯罪心理学。早稲田大学教育学部卒業後、法務省に入省。矯正機関や保護観察所で勤務。法務総合研究所の研究官や在イタリア国連犯罪司法研究所の研究員を務め、犯罪白書の執筆にも携わる。海外の犯罪の現状や刑事政策にも詳しい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

53
比較的シンプルな統計資料により社会通念が覆される良書。定型化された犯罪報道には警戒が必要だ。さて、近頃読んだものに共通点を見出した。児童、高齢者、障害者、そして更生する犯罪者も、キーワードは“居場所”であること。及び縦割り社会の弊害。2019/03/03

モルテン

17
これは良書。「犯罪にまつわるさまざまな間違った常識や神話を取り上げ、犯罪学的に考察してみた」とあるが、著者は統計をはじめとした調査や国際比較をへて、私たちがもっている犯罪への間違った認識を分かりやすく修正してくれる。メモをとった部分が多くなりすぎてとても書ききれないが、私が一番驚いたのは、アメリカのミーガン法(性犯罪の犯罪歴のある者の名前と住所を公開する制度)は、研究の結果、再犯防止効果について否定的なものが多いというもの。さらに、GPSをつけると再犯率はかえって悪化してしまう危険性が高いという。→2019/02/03

K

7
刑事ドラマは逮捕したら終わり、法廷ドラマは判決が出たら終わり…だけど、実際にはそれからが大事なのね。法律は文系科目だけど、法律屋の人には科学的見地も持ってほしい。2018/10/18

dice-kn

6
けっこうしっかりした中身なのに本のタイトルが突飛だよなぁ(担当編集者さんのアイデアだと書かれてました)。マスコミに煽られている昨今の犯罪者感はおかしいと、データや著者の経験を踏まえて説明されており、やっぱりテレビは視聴率至上主義であまり信用できないんだなぁと思いました。自業自得と切り捨てないでお互い様と助け合う社会の方がいいなと、私も人にもっと優しくならないと、と思いました。2017/08/07

おおかみ

5
タイトルこそわかりにくいが、中身はきわめて良質。犯罪・刑事政策における事実をつぶさに検証し、「日本の治安は悪化している」という「犯罪神話」を解体。犯罪対策・刑事政策はどうあるべきかを論証する。かなり広い範囲をカバーしているので、何らかの発見があると思う。浜井浩一の著書を読んだことのない人であれば、驚きの連続になるのでは。2010/01/03

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