光文社新書<br> 子どもの最貧国・日本―学力・心身・社会におよぶ諸影響

個数:
電子版価格
¥803
  • 電書あり

光文社新書
子どもの最貧国・日本―学力・心身・社会におよぶ諸影響

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月23日 23時32分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 273p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034702
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

内容説明

家賃を払えず、児童養護施設に預けられる3歳のミヤと4歳のシン。生活保護の申請を受理してもらえず、給食の時間までぐっとお腹が鳴るのを堪える小2のタクヤ…今や7人に1人の児童が経済的に困窮しており、ひとり親家庭はOECD諸国中で最貧困である。日本は、アメリカと並ぶ最低水準の福祉となってしまった。しかも、日本だけが事実を無視し、対策を取らず、貧困の子どもたちを社会的にネグレクトしている。本書は、この問題に対して私たちの認識を研ぎ澄ますために書かれたものだ。日米の児童福祉の現場経験をふまえ、理論・歴史・統計などの多角的な視座で実態を検証し、解決策を考える。

目次

1 概論(貧困化の著しい日本の子どもたち;なぜ子どもたちは貧困に陥ったのか?)
2 現実(学力格差と児童虐待;脳・身体・こころへの影響;貧困が子どもたちを蝕むプロセス)
3 対策(生活保護と児童養護施設はいま?;各国の貧困対策に学ぶ)

著者等紹介

山野良一[ヤマノリョウイチ]
1960年北九州市生まれ。北海道大学経済学部卒業後、神奈川県に入庁(福祉専門職)。現在、神奈川県内の児童相談所勤務(児童福祉司)。2005年から’07年にかけて、米国ワシントン大学ソーシャルワーク学部修士課程に在籍し、児童保護局などでインターンとして働く。ソーシャルワーク修士(MSW)。全国児童相談研究会(児相研)、日本子ども虐待防止学会、貧困研究会、全米ソーシャルワーカー協会(NASW)などの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

438
著者は現役の児童福祉司。またワシントン大学でソーシャルワークの修士号を得るなど、この分野での研究者としての側面も持つ。本書は12年前の刊行だが、その時と比べて状況が良くなっているとは思えない。なにしろ日本政府は未だに子どもの貧困に関する国際調査に参加していないのだ。このことからも、少くても政府は子どもの貧困を救おうとはしていない。ここでも、自己責任論を振りかざす新自由主義を標榜するのである。また地域の行政も、その主眼が子供を救うことが必ずしも第1義ではないのが現状である。タイトル通り、日本は子どもの⇒2020/06/21

Kentaro

31
貧困の文化のなかで育ちあがった人は、自我が弱く、疎外感や絶望感、劣等感を持ちやすい、現在の楽しみのみを志向し将来に対する備えをしない、衝動性のコントロールに欠ける、権威主義への強い志向、依存性の高さ、怠け癖などの心理的な特徴があると記しています。また、人生のなかの子ども期の欠如や早期の性的経験、妻や子どもを遺棄することの多さなども見られるとしている。 また、ルイスは、貧困の世代間連鎖を考えるにあたっても、貧困の文化論は重要であると位置づけた。ひとたび貧困の文化が産み出されると、存続してゆくことになる。2023/10/22

ごへいもち

29
国の施策によっては貧困を減らすことが可能。貧困を放置することは社会全体のコストアップ、将来的にも大きな損失。経済的な理由で子どもを養護施設に入れるべきでない、それぞれの家庭に経済的な支援をするほうが養護施設を充実させるより安上がり。読むほどに酷い現実。イラクの失敗はあってもブレアが良かった…2021/09/10

ちーたん

22
2008年に書かれた本なのに、まるで今年の話をしているようです。子どもの貧困に関して政府がネグレストしてきたため、何の改善をする気もないということですね。アメリカの真似をしているので、アメリカのゆがみが今後の日本を見ているようです。子どもの貧困がなくなれば、国の負債も減ります。でもそんなことは政府もきっと知っているのでしょうね。2014/11/29

寝落ち6段

16
08年発刊、つまり十五年前のデータであることを踏まえて、現在はどれだけ子どもの貧困が変動したのかを考えなければいけない。仕事上、児童養護施設や児相、学校と関わる事が多いが、子どもを支える最前線の惨憺たる労働環境を目の当たりにして、子どもたちの明るい未来を想像するのが難しいと感じる。保護者の収入による子どもの格差。これは蟻地獄で、藻掻いても脱出が難しい構造になってしまった。本人の努力や資質に帰さない原因となっている。つまりは、社会構造が原因なのは明らかなのに、十五年経った今でも、偉い人は動かない。情けない。2023/11/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/64983
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。