光文社新書<br> 「生きづらさ」について―貧困、アイデンティティ、ナショナリズム

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光文社新書
「生きづらさ」について―貧困、アイデンティティ、ナショナリズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034610
  • NDC分類 304
  • Cコード C0236

内容説明

いま多くの人が「生きづらさ」を感じている。一九九八年以降、自殺者数は毎年三万人を超え、毎日のように練炭自殺や硫化水素自殺のニュースが報じられている。鬱病など、心を病む人も増える一方だ。これらの現象は、現代社会に特有の「生きづらさ」と無縁ではない。その背景には、もちろん経済のグローバル化に伴う労働市場の流動化が生んだ、使い捨て労働や貧困、格差の問題もあるだろう。他方で、そういう経済的な問題とは直接関係のない「純粋な生きづらさ」もあるだろう。本書では、さまざまな「生きづらさ」の要因を解きほぐしながら、それを生き延びていくためのヒントを探っていく。

目次

第1章 「生きづらさ」はどこからくるのか?(「生きづらさ」と現代;空気を読んで自殺する ほか)
第2章 貧困とアイデンティティ(いろんな意味で状況が変わってきた;盛り上がるフリーターや反貧困の運動 ほか)
第3章 認められることの困難とナショナリズム(「希望は戦争」論争;格差とルサンチマン ほか)
第4章 「超不安定」時代を生き抜く(二〇〇八年インディーズ系メーデー;ニートや引きこもりは労働問題 ほか)

著者等紹介

雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年北海道生まれ。2000年、自伝『生き地獄天国』(ちくま文庫)で作家デビュー。現在は生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。’07年『生きさせろ!―難民化する若者たち』(太田出版)で日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞

萱野稔人[カヤノトシヒト]
1970年愛知県生まれ。2003年、パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。哲学博士。現在、津田塾大学国際関係学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ハッシー

78
★★★☆☆ 10年以上前に出版されている対談をまとめた本だが、現在の社会状況に照らし合わせても、非常に考えさせられる内容だった。「生きづらさ」は単にお金がないということだけではなく、社会からまともに扱われず居場所がないことも含まれている。特に後者は自分の存在価値が認められないため、生きる気力さえ奪ってしまう。「生きづらさ」はこの10年で更に悪化しているし、問題は根深い。2019/07/27

抹茶モナカ

30
日本の雇用問題やネットカフェ難民がニュースになった頃の対談本。何事も自己責任という風潮に対して警鐘を鳴らす。リストカットの心理について自己懲罰である事を学んだ。ナショナリズムとか思想を持つ事が癒しになるらしい。僕の両親は、共産党にズブズブに関わっていたが、承認欲求やルサンチマンがあったのだろうか。父親は死んでしまったので、わからない。僕は両親が共産党員なのが嫌で喧嘩ばかりしていたけど、彼らなりに思想に癒しを求めていたのかな。2017/01/11

ラウリスタ~

19
2007, 8年の、派遣労働、ネットカフェ難民などが問題になったばかりのころ。メンヘラやリストカットなどの「心の問題」は、経済的な生きづらさが、「自己責任論」を内面化することによって、自傷へと向かったもの。右翼、左翼のような、集団に属することでアイデンティティを獲得することもできないほどに、「脱社会化」を強いられる若者。他者から認められることのみが存在証明、生きづらさを共有する仲間に見せることでエスカレートする自傷と、仲間の「期待に応える」ための自殺。「アフリカに生まれるよりはマシさ」と、「癒し」に利用。2018/01/21

アイスマン

19
「経済競争の激化で人間関係が流動化し、コミュニケーション重視型の社会となった事で、生きづらさが生じている」との主張。 私にはこの主張の理論や因果関係、プロセスが理解できませんでした。2017/08/28

テツ

16
若かりし頃はきっと誰もが感じるであろう「生きづらさ」だけれど、それを知らないうちに消えてしまった一過性のモノとしてではなく、長い間抱え込みながら息も絶え絶えに人生を歩み続けている方々がいる。自分の価値を見出し最低限の自己肯定感を重ねていく過程で一歩躓いてしまったら立ち上がるのが難しくなるんだろうな。明日からいきなりポジティブな人間に生まれ変わるなんてことはできないけれど、うっすらと絶望しているときこそ自分を肯定するためにはどうしたらいいのかを突き詰めて考える良い機会なのかもしれない。2021/07/20

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