光文社新書<br> ホワイトカラーは給料ドロボーか?

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光文社新書
ホワイトカラーは給料ドロボーか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334034054
  • NDC分類 361.84
  • Cコード C0233

出版社内容情報

大卒初任給21.5万円、部長の月給68.2万円(2006年度大企業平均)。
果たしてもらいすぎなのか?
統計データが語るホワイトカラーの実像。

日本のホワイトカラーの労働生産性は、本当に低いのか?
メディアなどでよく報じられる労働生産性の国際比較によれば、OECD(経済協力開発機構)加盟三〇カ国中一九位、主要先進七カ国(G7)のなかでは最下位となる。しかしこれは、ブルーカラーも含めた労働者全体の労働生産性であって、ホワイトカラーの生産性だけを抜き出したデータは存在しない。本書では、入手可能なすべてのデータをもとに、あらゆる角度から日本のホワイトカラーの実力を論じる。

【目次】
はじめに
第1章 本当に日本の生産性は低いのか
第2章 残業はなぜ増える
第3章 ホワイトカラーの給料はどうやって決まるのか
第4章 日本のホワイトカラーはどこへいくのか
おわりに

【著者紹介】
一九七一年神奈川県生まれ。エコノミスト。慶應義塾大学経済学部卒業後、横浜銀行のシンクタンク、浜銀総合研究所の研究員となる。社団法人日本経済研究センター、東南アジア経済研究所(シンガポール)への出向を経て、二〇〇二年第一生命経済研究所に移籍。経済調査部主任エコノミストとして、アジアや BRICs諸国についての論文を数多く発表する。二〇〇五年同研究所退社、二〇〇六年にBRICs経済研究所代表に就任。同志社大学大学院非常勤講師。『統計数学を疑う』(光文社新書)、『ワーキングプア』(宝島社新書)、『爆発する地下ビジネス』(PHP研究所)、『「今のインド」がわかる本』(三笠書房)など著書多数。

内容説明

日本のホワイトカラーの労働生産性は、本当に低いのか?メディアなどでよく報じられる労働生産性の国際比較によれば、OECD(経済協力開発機構)加盟三〇カ国中一九位、主要先進七カ国(G7)のなかでは最下位となる。しかしこれは、ブルーカラーも含めた労働者全体の労働生産性であって、ホワイトカラーの生産性だけを抜き出したデータは存在しない。本書では、入手可能なすべてのデータをもとに、あらゆる角度から日本のホワイトカラーの実力を論じる。

目次

プロローグ 法案提出見送りとなった「ホワイトカラー・エグゼンプション」(全就業者の過半を占めるに至ったホワイトカラー;労働改革によって正社員ホワイトカラーは締め付けられるのか? ほか)
第1章 本当に日本の生産性は低いのか(日本の労働生産性はG7ではビリ?;日本の労働生産性は実はそれほど低くない ほか)
第2章 残業はなぜ増える(ホワイトカラーの労働生産性は一部の優秀な社員によって支えられている;統計上、労働時間は短くなっているが… ほか)
第3章 ホワイトカラーの給料はどうやって決まるのか(給与は限界生産性の水準に決まる;お金は欲しいが働くのは嫌う労働者 ほか)
第4章 日本のホワイトカラーはどこへいくのか(要素価格均等化定理とは;グローバリゼーションの光と影 ほか)

著者等紹介

門倉貴史[カドクラタカシ]
1971年神奈川県生まれ。エコノミスト。慶應義塾大学経済学部卒業後、横浜銀行のシンクタンク、浜銀総合研究所の研究員となる。社団法人日本経済研究センター、東南アジア経済研究所(シンガポール)への出向を経て、2002年、第一生命経済研究所に移籍。経済調査部主任エコノミストとして、アジアやBRICs諸国についての論文を数多く発表する。’05年同研究所退社。’06年にBRICs経済研究所代表に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

犬こ

21
奇抜なタイトルだけれども日本の雇用、生産性、国際労働比較が分かるとても良い本でした。グローバル化による労働力の変化、また終身雇用、年功序列が終焉を向かえつつある日本企業において、企業は元より個人はそれを意識した上、エンプロイアビリティを高めていくことが重要であること、とても理解できます。2016/11/26

ヒダン

7
ホワイトカラーは必ずしも非生産的ではない。ホワイトカラーの生産性は一部の優秀な労働者が生産性の低い労働者をカバーすることで成り立っている。ホワイトカラーエグゼプションは将来的に導入されるべきだが、ホワイトカラーの成果を評価する基準もしくは労働市場の流動化が必要である。労働市場が流動化し、成果主義が導入されるとホワイトカラーの賃金は二極化していく。これからのホワイトカラーは「エンプロイアビリティ」つまり労働市場価値を含んだ就業能力を高めることが必要である。2007/6初版2014/10/26

H2O_HoriHori

4
日本の労働環境全般の話。2010年より前の本。 日本のホワイトカラーの生産性は、実は低くないが新興国の安い賃金に押されて今後安くなっていくだろう、という話。 また生産性の低さに北欧であったような現場への権限委譲が行われていないことが起因している。 米国ではミスをすれば首になり、日本では出世に響きミスを恐れて挑戦しなくなり、新しいサービスを提供できない。 大事なのは、既存のサービスを回すことではなく、新しいサービスを生み出すこと。2020/08/26

富原 

3
ほんまでっかTVでお馴染みの門倉さんの著書。ホワイトカラーの方々の実情、生産性を説いた本。自分はブルーカラーの部署にいるので、具体的にはわからないが、日頃自分達が働きやすいように管理してくれていることを実感した。ただ、経営者からはホワイトカラーのほうがその必要性が曖昧に見えているようで、人件費削減の一番の的にされやすいみたいで…個人のスキルアップが必要と書いてありました。やはり振り落とされないように生きるには自らの腕を磨くことが一番ですね(^^)ノシ2014/10/25

フランキー

3
僕はSE。ある記事で読んで、かなり納得&反省したのだけど、ただ言われたことや、ルーチンワークをやるのはホワイトカラーじゃない。たとえルーチンワークでも、それをもっと生産的にしたり、もっと利益を上げられるような仕組みを作るのがホワイトカラーの役割。日本人にはその認識がないのが問題。というのを考えながら古本屋に立ちより、この本を手に取った。この観点での記述はあまりなく、流し読みに終わった。2014/09/11

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