光文社新書<br> メディア・バイアス―あやしい健康情報とニセ科学

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光文社新書
メディア・バイアス―あやしい健康情報とニセ科学

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  • サイズ 新書判/ページ数 259p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334033989
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0204

内容説明

世界に氾濫するトンデモ科学報道。納豆ダイエット捏造騒動を機に健康情報番組の問題点は知られるようになってきたが、テレビを批判する新聞や週刊誌にも、あやしい健康情報が山ほどある。そこには、センセーショナルな話題に引っ張られるメディアの構造、記者・取材者の不勉強や勘違い、思い込み、そして、それを利用する企業や市民団体など、さまざまな要素が絡んでいる。本書では、さまざまな具体例をもとにメディア・バイアスの構造を解き明かし、科学情報の真贋の見極め方、リスク評価の視点を解説する。

目次

第1章 健康情報番組のウソ
第2章 黒か白かは単純すぎる
第3章 フードファディズムの世界へようこそ
第4章 警鐘報道をしたがる人びと
第5章 添加物バッシングの罪
第6章 自然志向の罠
第7章 「昔はよかった」の過ち
第8章 ニセ科学に騙されるな
第9章 ウソつき科学者を見破れ
第10章 政治経済に翻弄される科学
第11章 科学報道を見破る十カ条

著者等紹介

松永和紀[マツナガワキ]
1963年長崎市生まれの東京育ち。京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学専攻)。毎日新聞社の記者として10年勤めた後に退職し、フリーの科学ライターとして活動を開始。得意分野は農業、食品、環境など。日経BP社のサイト「Food Science食の機能と安全」で2004年4月より「松永和紀のアグリ話」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワダマコト

34
マイナスイオンという名称が学術的には使われないというのは有名な話だが(プラスはポジティブ、マイナスはネガティブという言い方をしたりします)、メディアが報じているものにはエセというか本当かよ?!というような情報も多い。そんでもって、情報の間違いが判明すると、やれ国が悪い、科学者が悪いだのとまたもやメディア・消費者はこぞって叩くが、それを判断できなかった私達にも非があることを常に意識したい。簡単な四則演算や単位のことをわかっているだけでも全然違うのだ。でも、やっぱり常々勉強するというのが大事な姿勢でしょうね。2014/02/23

黒頭巾ちゃん

26
メディアに対する考え方の本とみていいと思います。そもそも、メディアを丸飲みで肯定するのは“B層”。メディアがなぜその放送をするのかは、基本“視聴率を取ってスポンサーを獲得し儲けたいから”。社会通念はどこへやら。情報からは「誰が得をするのか」「懐疑的になる」です。バランスのとれたまともな思考とは例えば、合成保存料魅しようとした時に祖保存期間は短くなり食料廃棄率は高まります、飢餓のある国や自給率の低い日本ではその選択は正義でしょうか?「水の結晶批判」など面白い内容満載ですよ(*^_^*)2013/11/04

501

24
メディアが取り上げて話題となった納豆ダイエット、食品添加物、オーガニックなど日常生活に身近なトピックスが中心で、類似書の中でも情報のバイアスについてとても興味深く分かりやい。2018/01/06

kitten

17
再読。発売当初に買ったから、10年以上前。変わったところもあれば、変わっていないところもある。「発掘あるある大辞典」とか、懐かしいなぁ。変わっていないところは「悪いニュースは(メディアにとって)いいニュース」なとこ。メディアは警鐘を鳴らすのが好き。しかし、今の若い人はもう「環境ホルモン騒ぎ」知らないよね。今となっては、環境ホルモンは完全に空騒ぎで、低用量仮説も否定されているけど、どれだけの人がその結果知ってるかな?まだ危険って思ってる人、結構いそう。メディアは訂正しないから。マイナスイオンはまだ生きてる。2020/04/17

501

15
メディアが流す情報を鵜呑みにしない。疑うことはできても、完全否定ができなければ、怪しいと思いながらもその情報を採用するしかなかったりする場面も多い。そうだからこそ信じ込んで盲目になる前に、常に一歩引いて真偽を見極める姿勢が大切、と思いながら再読。2020/09/06

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