出版社内容情報
旅は、沖縄の台所・那覇の牧志公設市場から始まった。宮廷料理から百年古酒まで・・・。 知恵と心とユーモアを味わう、上質スローフード紀行。
内容説明
旅は、那覇の牧志公設市場からはじまった。そこは活気に溢れ、子どものころのお祭りや縁日の雰囲気とそっくりだった。二階にある食堂「きらく」の李さんとの会話がきっかけで、ぼくは、ざっくばらんな沖縄の食の魅力に惹かれていった…。国をあげてのもてなし料理だった宮廷料理を食べに、かつての王都・首里へ、神さまと人とが一緒に食事をするお盆の夜を過ごしに友人宅へ、戦後、アメリカや南米の影響を受けた現代沖縄料理へ、フルーツのくに・山原へ。そして、沖縄の心の真ん中に座っている古酒の世界へ。人と出会い、風に揺られ、身体で感じながら見えてきたものは―。
目次
プロローグ マチグヮーの二階から
第1章 宮廷料理
第2章 神さまと食べる
第3章 ネガティブをポジティブに
第4章 アメリカから、南米から
第5章 フルーツのくに、山原へ行こう
第6章 泡盛ルネッサンス
第7章 与那国花酒紀行
エピローグ 生きることは食うことや
著者等紹介
吉村喜彦[ヨシムラノブヒコ]
1954年大阪府生まれ。京都大学教育学部卒業。サントリー宣伝部勤務を経て作家に。2004年、泡盛マイスター第一号となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲をみるひと
3
沖縄料理に関する本。やや古い本だが、古さは感じない。宮廷料理、酒、フルーツ、かまぼこ等テーマ毎に沖縄料理の類型やルーツが纏められており面白い。ただし、文中の店紹介は古いので参考にならないかもしれないが。2018/08/20
Hiroki Nishizumi
3
申し訳ないけど、あまり好きになれない。なんとなく聞きかじったことや、一二度見たことが書いてあるようだが、なにかしら素直さを感じない。まぁこんな自分のひねくれた性格なので他山の石とすべきか…2013/07/28
ねむい
1
下地島のビーチで寝転がっている時に、かたくるしい本を読むのも嫌だなあと思って、積んでいた中からこれを読んでみた。非常にまじめに沖縄の食について取材をしてまとめられており、勉強になった。沖縄が持つ独特の歴史・魅力をただ消費するだけじゃなくて、残せるようになにかできることがあればいいんだけど。2016/12/01
ちゃんとも
1
チャンプルーという言葉が、インドネシアやマレー語のCHANPUR=『混ぜ合わせる』から来てるというのに納得。東南アジアに行くと、どこか沖縄を思い出したのには理由があったんだな。2013/03/21
Koji
0
ガイド本ではなくて知識を得るための本です。2016/07/21