光文社新書<br> 人体 失敗の進化史

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光文社新書
人体 失敗の進化史

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334033583
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0245

出版社内容情報

「私たちヒトとは、地球の生き物として、一体何をしでかした存在なのか」
二足歩行という、ある意味とんでもない移動様式を生み出した私たちヒトは、そのために身体全体にわたって、「設計図」をたくさん描き換えなくてはならなかった。そうして得た最大の“目玉”は、巨大で飛び切り優秀な脳だったといえるだろう。
ホモ・サピエンスの短い歴史に残されたのは、何度も消しゴムと修正液で描き換えられた、ぼろぼろになった設計図の山だ。その描き換えられた設計図の未来にはどういう運命が待っているのだろうか。引き続き、描き換えに描き換えを続けながら、私たちは進化を続けていくのだろうか。

【詳細目次】
まえがき
序 章 主役はあなた自身
 私の仕事/いま、何をすべきか/闘いの始まり/出会いのシーン/最高の場

第一章 身体の設計図
 肩の骨の履歴/ハートの歴史

第二章 設計変更の繰り返し
 五億年の戸惑い/骨を生み出す/音を聴き、ものを噛む/四肢を手に入れる/臍の始まり/空気を吸うために/天空を掌中に

第三章 前代未聞の改造品
 二本足の動物/二足歩行を実現する/器用な手/巨大な脳/女性の誕生

第四章 行き詰まった失敗作
 垂直な身体の誤算/現代人の苦悩

終 章 知の宝庫
 遺体こそが語る/動物園とともに/動物園は科学の主役/遺体が繋ぐ動物園と私/熱意あふれる動物園/文化を壊す拝金主義/遺体科学事始め/市民と文化の未来

あとがき
参考文献

【著者紹介】
一九六五年東京都生まれ。東京大学農学部卒業。国立科学博物館動物研究部研究官を経て、京都大学霊長類研究所教授。獣医学博士、獣医師。動物の遺体に隠された進化の謎を追い、遺体を文化の礎として保存するべく「遺体科学」を提唱、パンダの掌やイルカの呼吸器などで発見を重ねている。著書に『ウシの動物学』『哺乳類の進化』(以上、東京大学出版会)、『パンダの死体はよみがえる』(ちくま新書)、『解剖男』(講談社現代新書)などがある。

内容説明

地球史上最大の改造作は、どう生まれ、運命やいかに。「ぼろぼろの設計図」を読む。

目次

序章 主役はあなた自身
第1章 身体の設計図
第2章 設計変更の繰り返し
第3章 前代未聞の改造品
第4章 行き詰まった失敗作
終章 知の宝庫

著者等紹介

遠藤秀紀[エンドウヒデキ]
1965年東京都生まれ。東京大学農学部卒業。国立科学博物館動物研究部研究官を経て、京都大学霊長類研究所教授。獣医学博士、獣医師。動物の遺体に隠された進化の謎を追い、遺体を文化の礎として保存するべく「遺体科学」を提唱、パンダの掌やイルカの呼吸器などで発見を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

75
実に実に面白い!!著者は「遺体科学」を提唱する闘う獣医学者。動物の遺体を通して、人間の進化の歴史をひも解いてくれます。人体は、その場しのぎの進化を繰り返し、設定変更で無理強いの連発ーーなるほど、子供の頃からの疑問「外見は左右対称なのになんで内臓はそうじゃないのか?」の問いに道筋が見えた気がします。わたしたちの体は現在が最終形態ではないのでしょう、まだまだ進化の途中。未来の人間はどう変わってゆくのかな。2019/07/15

コットン

70
人と動物の身体の進化史に関する本。人間の二足歩行についての箇所で踵周辺が他の動物と比べて異様に大きい(歩行時一瞬ほぼ全体重がかかるから)のとアキレス腱についての言及が興味深い。他にも手の親指が他の指と向かい合わせになるような動きについてや脳についてなどが述べられている。2023/06/14

ガクガク

63
「遺体科学」を提唱し、動物の遺体解剖を通じて科学を追及する著者が「人体の進化史」について熱く語る。それは、人体の設計図の数え切れない書き換えの歴史であり、現代人の状態はもはや「失敗」とまで言い切る。4足から2足歩行への大幅な設計変更が、我々に及ぼした様々な効果と影響は、人類生存の行く末を思う時、一概にメリットの方が大きかったとは言い難い。人体の大きさに比してあまりに巨大化した脳が、人間をここまで進化させたと同時に破滅への扉を開く瀬戸際に立たせてしまったのだ。著者はまた拝金主義の科学への悪影響を憂えている。2014/04/11

mae.dat

47
テレビで拝見した遠藤せんせー(今もちょくちょく出演されているのでしょうか?)からはとても温厚な印象を受けていました。しかし本書の語り口はとても毅然としています。それは、現在の生物学は分子生物学などが持て囃される中、解剖を芯に据え実績を挙げてきた自負なのかと思って読んでいました。 そう言うこともあるかも知れません。でも、途中でもちょいちょい出てきましたが、後書きに思いがびっしり書き綴られていました。これですね。言いたかった事は。2020/04/17

ニッポニア

46
進化の過程、一見失敗と見える物事にも理由があって、という解説本。以下メモ。様々な謎の壁を打ち破る最も有効で唯一の手法は、時間。私たちの体も悠久の時間を歩んできた。解剖学者は死んだ狸を見たらいくつかの決まった作業をしなければならない。動物の死体を調べる作業を通して、人の歴史を知る手がかりとなる。土踏まずは二足歩行に必須の巧妙な重量配分機構。重力に反し、立つ人の血液を循環させるための機構、弁を持つよう進化。冷え性の舞台裏、胴体を90度回転させた設計変更が、血液循環について無理を抱え込んでいることを意味する。2024/04/13

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