出版社内容情報
「私たちヒトとは、地球の生き物として、一体何をしでかした存在なのか」
二足歩行という、ある意味とんでもない移動様式を生み出した私たちヒトは、そのために身体全体にわたって、「設計図」をたくさん描き換えなくてはならなかった。そうして得た最大の“目玉”は、巨大で飛び切り優秀な脳だったといえるだろう。
ホモ・サピエンスの短い歴史に残されたのは、何度も消しゴムと修正液で描き換えられた、ぼろぼろになった設計図の山だ。その描き換えられた設計図の未来にはどういう運命が待っているのだろうか。引き続き、描き換えに描き換えを続けながら、私たちは進化を続けていくのだろうか。
【詳細目次】
まえがき
序 章 主役はあなた自身
私の仕事/いま、何をすべきか/闘いの始まり/出会いのシーン/最高の場
第一章 身体の設計図
肩の骨の履歴/ハートの歴史
第二章 設計変更の繰り返し
五億年の戸惑い/骨を生み出す/音を聴き、ものを噛む/四肢を手に入れる/臍の始まり/空気を吸うために/天空を掌中に
第三章 前代未聞の改造品
二本足の動物/二足歩行を実現する/器用な手/巨大な脳/女性の誕生
第四章 行き詰まった失敗作
垂直な身体の誤算/現代人の苦悩
終 章 知の宝庫
遺体こそが語る/動物園とともに/動物園は科学の主役/遺体が繋ぐ動物園と私/熱意あふれる動物園/文化を壊す拝金主義/遺体科学事始め/市民と文化の未来
あとがき
参考文献
【著者紹介】
一九六五年東京都生まれ。東京大学農学部卒業。国立科学博物館動物研究部研究官を経て、京都大学霊長類研究所教授。獣医学博士、獣医師。動物の遺体に隠された進化の謎を追い、遺体を文化の礎として保存するべく「遺体科学」を提唱、パンダの掌やイルカの呼吸器などで発見を重ねている。著書に『ウシの動物学』『哺乳類の進化』(以上、東京大学出版会)、『パンダの死体はよみがえる』(ちくま新書)、『解剖男』(講談社現代新書)などがある。
内容説明
地球史上最大の改造作は、どう生まれ、運命やいかに。「ぼろぼろの設計図」を読む。
目次
序章 主役はあなた自身
第1章 身体の設計図
第2章 設計変更の繰り返し
第3章 前代未聞の改造品
第4章 行き詰まった失敗作
終章 知の宝庫
著者等紹介
遠藤秀紀[エンドウヒデキ]
1965年東京都生まれ。東京大学農学部卒業。国立科学博物館動物研究部研究官を経て、京都大学霊長類研究所教授。獣医学博士、獣医師。動物の遺体に隠された進化の謎を追い、遺体を文化の礎として保存するべく「遺体科学」を提唱、パンダの掌やイルカの呼吸器などで発見を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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