光文社新書<br> 地球の内部で何が起こっているのか?

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光文社新書
地球の内部で何が起こっているのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 277p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334033149
  • NDC分類 450
  • Cコード C0244

内容説明

なぜ巨大地震は起こるのか?地球だけにみられる花崗岩質地殻はどのようにしてできたのか?地下微生物は地球環境でどのような役割を果たしているのか?地球の生命はどのように誕生したのか?次世代の重要な資源といわれるメタンハイドレートと、地球温暖化の関わりは?われわれの住むアジアの風土はどのようにつくられ、人々はどこからやってきたのか?大陸移動説、海洋底拡大説、プレートテクトニクス、地球システム科学、マントルトモグラフィー、プルームテクトニクス、全地球史解読などをふまえ、地球科学の最先端の見取り図を示す。地球科学入門書としても最適。

目次

第1章 プレートテクトニクスの創造―深海掘削計画の働き
第2章 日本列島とプレートの沈み込み
第3章 激変した地球環境
第4章 新しい地球観の構築
第5章 「ちきゅう」の建造と運用
第6章 未踏の地球深部へ
第7章 地球の発見

著者等紹介

平朝彦[タイラアサヒコ]
1946年仙台市生まれ。テキサス大学ダラス校大学院修了。現在独立行政法人海洋研究開発機構地球深部探査センター長

徐垣[ジョカキ]
1955年京都生まれ。京都大学大学院修了。現在海洋研究開発機構地球内部変動研究センタープログラムディレクター

末広潔[スエヒロキヨシ]
1951年鎌倉市生まれ。東京大学大学院修了。現在海洋研究開発機構理事

木下肇[キノシタハジム]
1939年東京生まれ。東京大学大学院修了。現在海洋研究開発機構理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねね

8
地殻の底から試料を掘削して、マントル対流や地殻の動き、地震の発生原因確定とその予測、さらには地球誕生、メタンハイドレートの動態、古細菌を中心とした生態系…等々を研究しようという国際プロジェクトの話。特に後半部分で胸が踊ったなあ…いや面白かった。日本主導でやるって意気込みが凄いし、その弱点についてもちゃんと書いてる点もいい。2005年に書かれた本だが今の成果はどうなのかな。「日本沈没」はこれ読んでからの方が断然解りやすかったと思う。小松左京先生の取材力と想像力に改めて脱帽2014/05/24

西澤 隆

7
たとえば地球の気温変化を長いスケールで見ると極地の氷河が形成された時期は今より温かい時期だったらしいことがわかる。地球はどんどん変化していて地中深くも含めいろんな循環があるらしく、その仕組みはいまだにわからないことが多い。「北極の氷河形成期は今より温かかった」から「温暖化でも北極の氷が溶ける心配はない」と言ってしまえば科学はイデオロギーの走狗となる。今起きている現象は現象としてとらえ、過去を学んで今後人間が住み続けられる環境を維持するために複雑さに挑み知るべきことを研究する。科学は真摯であるべきものなのだ2023/08/08

風竜胆

4
東北地方太平洋沖地震のような巨大地震を予知するためには、まだまだ十分な知見が揃っていない。しかし、深海掘削は、この知見を積み重ねていくために有効な手段であると思える。2011/05/12

文章で飯を食う

3
プレートテクトニクスの成立の前に海洋底拡大仮説が在ったのだ。海の底に坑を開けようとする人達だけに、かなり、海よりの話になっている。初版2005年で思ったより古い。その後の研究がどうなったか、とても気になる。2013/11/27

テッテレこだち

2
東日本大震災より前、JAMSTEC の「ちきゅう」のプロジェクトが始まった頃の本。対象が中高生や若い研究者なので、文章はわかりやすかった。この後の時代の本になると震災の傷痕が深く刻まれる内容になる傾向にあるように思うが、この時点でも深海掘削の目的の第一として大地震への危機感が挙がっている、と同時に東日本大震災はちょっと想定外だったの…?というくらい三陸沖への言及が目立たなかったのは意外だった。2024/04/30

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