光文社新書
金融広告を読め―どれが当たりで、どれがハズレか

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  • サイズ 新書判/ページ数 501p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334033064
  • NDC分類 338
  • Cコード C0233

出版社内容情報

投資信託、外貨預金、個人向け国債、年金保険・・・。
その投資で本当に儲かるのか?

外貨預金金利年10%、元本保証、手数料0円、分散投資、毎月分配、リスク限定型・・・、いったいそのカラクリは? 63の金融商品広告の典型的な例を読んでいくなかから、本当の数字の読み方が身につく。

内容説明

本書は、金融機関による金融商品広告を取り上げ、その読み方を解説するものです。本書に出てくる金融商品広告の大多数は、よく読めば、そんな商品に手を出してはいけないと気がつくべきものです。これは、現実に新聞や雑誌に載る金融商品広告の圧倒的に多くがそのようなものであることを反映しています。どれが当たりの商品で、どれがハズレの商品なのか、読者自身の力で見抜くようにしていただければ、金融商品広告のウソをみつける能力がよりいっそう身につくでしょう。

目次

「高金利預金」の広告―客の選別
「セット商品」の広告―手数料の水増し
「長期の預金」の広告―インフレの恐怖
「リスクとリターン」の正しい意味と考え方
「外貨で運用」の広告―コストの比較
「国債・社債・地方債」の広告―金利変動の影響
「特約つき○○」の広告―富裕層向け商品はお得?
「年金保険」の広告―老後の不安につけ込む
「投資信託」の広告―手数料のかたまり
「流行の投資信託」の広告―毎月分配はお得?
続「流行の投資信託」の広告―リスクは小さい?
「新しいテーマを追う商品」の広告―夢と現実

著者等紹介

吉本佳生[ヨシモトヨシオ]
1963年三重県紀伊長島町生まれ。’86年名古屋市立大学経済学部卒業後、銀行勤務を経て、’94年名古屋市立大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。大学や企業研修などで、国際金融論、マクロ経済学、経済学のための数学、国際経済学、ファイナンス基礎、生活経済入門など、20種類以上の講義・演習を行う経験をもつ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

118
この本を読むといかに顧客を欺こうかに腐心している金融機関というイメージが出来上がってしまいます。まあそんなことはないと思うのですが、銀行などでは金融自由化になり元本を割り込む可能性の商品が多くなっているのは事実です。証券はもともとですが。最近は高齢化している顧客のために法律や政令でもかなり気を使っているということもあります。そこのところも触れて改訂版でも出してくれればという気がします。2016/01/28

でんか

7
古典的な本になってしまっているが、良い本だと思う。分かりやすい例を挙げて端的に説明されている。すべからく、広告が載ってるような金融商品(向こうから勧めてくるような金融商品)で、仕組みが良く分からないようなものは、手を出すべきではないということだ。本当に大事なことは、すみっこの方に小さな字で書いてある。それをよく読まないといけない。この本が上梓されてからいろいろ制度も変わっているので、改訂版が出るといいと思う。お国は、iDeCoなどの制度をはじめ、お金を投資に回したいようだしな。2017/11/09

ペールエール

6
たまには実務的な1冊を。 そんなにオイシイ話はないってことですね。 金融制度自体を理解しないと・・・。 2013/02/08

バジンガ

6
ファイナンシャルプランナーなので、金融商品はわかっているつもりですが、世の中の金融商品のほとんどは、売り手が特になるように設計されています。なにがどう損なのかをかみ砕いて書かれています。金融機関の食い物にならないための良書だと思います。2012/06/11

Humbaba

6
金融は,スーパーのように他の商品も一緒に買っていくということはない.すると,目立つチラシに書かれた商品は,何らかの方法で元をとらなければいけない.つまり,目立つ商品ほど利益は薄いと言うことになる.自分の分からないものには手を出さず,シンプルに動く方が良い.2010/03/15

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