光文社新書<br> 財政学から見た日本経済

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光文社新書
財政学から見た日本経済

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334031626
  • NDC分類 342.1
  • Cコード C0233

内容説明

財政の詳しい知識は、一部の官僚や財政学者によって専有されている。彼らがその「知」の利を生かして、都合のよいように国民を誘導していることがある。ジャーナリストもそのワナにしばしばかかっている。著者は、財政に関する専門知識を学んだとき、このままではいけないと感じた。財政の話は、決して他人事でもないし、難しい話でもない。国民が有権者としてこの国を健全に動かしていくのに不可欠な話である。国民の日常生活と密接な財政の話を、少しでも読者の方に知って頂きたいと思い、本書を執筆した。

目次

第1章 税金はどこへ消えた?
第2章 景気対策はなぜ失敗し続けるのか
第3章 地方が自立できない真の理由
第4章 なぜ破綻せずに借金をし続けられたのか
第5章 財政破綻、そのとき国民は
第6章 破局を避ける道

著者等紹介

土居丈朗[ドイタケロウ]
1970年奈良県生まれ。大阪大学経済学部経済学科卒業後、東京大学大学院経済学研究科に進学。経済学、財政学を学ぶ。99年経済学博士を取得。東京大学社会科学研究所助手、慶応義塾大学経済学部専任講師、助教授を経て、現在財務省財務総合政策研究所主任研究官、慶応義塾大学経済学部客員助教授。これまでに、内閣府経済社会総合研究所客員研究員、カリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員、日本医師会総合政策研究機構客員研究員、日本・東京商工会議所政策委員会委員などを務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
財政学の専門家が、財政について何が問題でどのようにしていけばいいのかということを、わかりやすく説明してくれます。若干題名がまともすぎる感じでもったいないような気がします。ほかの本で題名だけ扇情的で内容が殆どない本の正反対です。国民があまり知らないようなことを明確に示してくれていてかなりな知識を得ることができるのではないでしょうか?2016/07/11

佐島楓

41
財政学の講義補強用に購入。データは新しくはないが、大まかな知識をフォローしている。勉強したことが整理された実感があった。2016/07/15

dice-kn

4
古い本で内容も堅そうかなと思い読み始めたら、意外と読みやすかった。著者のいうことは概ね納得できたけど、当然ながら簡単には解決できない問題ですね。個人的には宗教法人から税金を取ることと、外国にお金をばらまかないようにすればいいと思っていますが、それも当然簡単ではない・・。このテーマ(国の借金問題)には興味があるのでマイペースに勉強していきたいと思っています。2017/03/23

リョウ

4
ちょっと古い本だけど、とっても示唆に富んでいる。著者の提言はとても合理的で賛成したいけど、地方切り捨てとか弱者切り捨てとか短絡的な批判を浴びてしまうんだろうな。2011/04/29

_udoppi_

4
財政投融資をめぐる資本の流れや、国債・地方債についての詳細が非常に分かりやすくまとめられていて、国債によって支えられている日本経済がどうして問題なのかというそもそも論のところがよく理解できる本。財政学の教科書で挫折したために、財政の感覚をつかむために買った本だが、面白くてためになった。いずれにせよ、これからの社会を維持してゆくにあたって、社会保障費の負担増を含めた増税は避けられないのだから、どこかで腹を括る必要があるわけだが、「官僚の放漫財政」が国民にとっての言い訳になっているのが話が進まない一番の原因。2010/11/01

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