目次
1章 自由貿易で損をする国はない―比較優位説の説得力
2章 世界中の地価、給料は同じになる―ヘクシャー・オリーン・サムエルソンの定理の驚異
3章 目に見える貿易と見えない貿易―国際収支の読み方
4章 アメリカ併合の論理―理論経済学の恐るべき陰謀
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MIRACLE
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国際経済における自由貿易の利点と限界について、比較優位説とヘクシャー・オリーン・サミュエルソンの定理をとおして解説した本(後者は自由貿易で当事国の賃金率、地代、利子率が等しくなるという定理)。自由貿易は生産性が異なる双方の国家に、利益をもたらす。しかし、特定の国家が大量生産の利点を享受しうるばあい、自由貿易はその国家だけを利し、他国を徹底的に害する(194頁)。したがって、日本は前者の立場のあるうちに、自由貿易をとおして、米国との経済的な一体化(=併合)をめざせ、と著者は説いている(195頁)。156頁。2016/02/25
mitsuu2005
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サミュエルソンの経済学を軸に比較優位論を面白く大胆に説明してくれる。 TPPで揺れる今だからこそ、比較優位論をきちんと抑えておくことは大事。 日本にとっては自由貿易こそが生きる道であることが分かった。2011/12/06
otakichi
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経済学とかぜんぜんわからなかったけれども、基本の基本がわかる本。でもいろいろな経済現象について考えるのに、素人ではこれくらいの知識でも十分だと思う。2009/12/14
startvalue
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★★★★★2018/11/17