1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
8
要は、田中角栄に惚れている。そこを起点として、角栄擁護のために、あらゆる角度から批判反証の肉付けをする。読み物としては面白いが、中には事実認識に浅薄なところもあるので、話半分で読んだ方がいい。2019/07/03
うみ~~
4
小室直樹さんの本は面白い。見る度に「なるほど!」と思わされることがたくさんある。『ソビエト帝国の崩壊』でも既に旧ソ連の崩壊について書いていたが、この本においても旧ソ連の”構造的な汚職”にその一端を示し垣間見せている。また、資本主義を説き、日本に社会主義が成立しているという指摘も面白いです。小室さんの本に言えることは、どの本でも「”学ぶ”というのはこういう事」と実感できる点です。知識を得るだけではなく、モノゴトを観るという事がどういう事かを学べるのが小室さんの本だと改めて思いました。2020/04/23
MIRACLE
1
断片を学問の方法で、角栄逮捕に関する事実を組み立てた本。近代デモクラシーでは、政治と倫理(=道義)は水と油のごとく、別物と考える。ところが、日本人は儒教的な感覚で、政治と倫理を同一視する誤りを犯している。したがって、問われるべきは、日本における、デモクラシーになじまない儒教の論理とその横行である、と。2016/08/12
MEGROCK
1
いやー、名著。小室氏の角栄本はただ褒めちぎるのではないトコがミソ。トルゥーミンロジック的に論証するトコがまた歴史好き理系の小室節。 今んとこ著書ハズレなし。 いや、ハズレない。2015/11/03
otakichi
1
20年近く前の本だが、図書館で借りて読んだ。政治家とカネの問題が主題ではなく、民主主義とはなにか?について書かれたすごい本。絶版がおしい。2009/12/14