カッパ・ブックス
原子力神話からの解放―日本を滅ぼす九つの呪縛

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  • サイズ 新書判/ページ数 281p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334006877
  • NDC分類 539
  • Cコード C0230

内容説明

一九九九年九月三〇日に起こった東海村のJCOウラン加工工場における臨界事故は、原子力産業や政府のみならず、すべての日本人に、根底から、今までの原子力問題に対する態度の甘さを痛感させるものでした。原子力利用にバラ色の期待をして五十年もの間、夢を見続けてきた私たちは、今こそ目を覚ます必要があります。臨界事故でピカッと光ったあの光は、そのようなメッセージだったのではないでしょうか。

目次

原子力発電の本質と困難さ
「原子力は無限のエネルギー源」という神話
「原子力は石油危機を克服する」という神話
「原子力の平和利用」という神話
「原子力は安全」という神話
「原子力は安い電力を提供する」という神話
「原発は地域振興に寄与する」という神話
「原子力はクリーンなエネルギー」という神話
「核燃料はリサイクルできる」という神話
「日本の原子力技術は優秀」という神話
原子力問題の現在とこれから

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

四季 彩

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約15年前の本であるが、いづれ原子力がどういう状況になるのか示唆していた先見的な本だ。原子力の"平和利用"という虚像的価値観の米及び日本政府による植付けや放射性廃棄物の問題、事故の問題や放出物質の比較など、2000年代当時に読んでいれば良かったと後悔せざるを得ない論点を含む。反原発(というより理論的な原発縮減)という立場からの主張としては納得のいくものであり、推進派もこの本を読んで少々考えを改めるべきであろう。原子力を一部でも維持するならば、放射性廃棄物の投棄先を真剣に考えなければならないと感じた。2014/09/21

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