内容説明
日本の戦後教育の「歴史認識」は、大変に杜撰である、この百年間、台湾、韓国、日本ほど不即不離、若即若離(近づくような、遠のくような)の関係であった国家はないにもかかわらず、朝鮮総督府の時代、台湾総督府の時代について、なぜ韓国人と台湾人は、日本への愛憎関係がこうも相違するのか―を分析しようとしていない。本書は、韓国人の「反日」と台湾人の「親日」の歴史的背景について分析した、『歪められた朝鮮総督府』『立ち直れない韓国』の続続編である。
目次
1章 日本政府、自民党の歴史歪曲―日本は、朝鮮半島を「植民地」支配していない
2章 台湾総督府と朝鮮総督府―日本人が築いた「近代化」社会は、抹殺できない
3章 台湾総督府と「中華民国」総統府―日本人が教えた「法治社会」ほど評価できるものはない
4章 「大日本帝国」の遺産―「近代化」した台湾と「近代化」できない「韓国」
5章 韓国人「反日」意識の原点―儒教思想の呪縛が底流にある民族性
6章 なぜ台湾人は「親日」なのか―「親日」感情は、日本人教師と警察官が築いた