廣済堂ライブラリー<br> 広告都市・東京―その誕生と死

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廣済堂ライブラリー
広告都市・東京―その誕生と死

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784331850176
  • NDC分類 674
  • Cコード C1036

内容説明

消費社会と都市の関係を揺さぶる広告の香具師的本能。かつてパルコは、渋谷のたたずまいそのものを広告化した。しかし、「80年代」的な広告戦略はもはや通用しない。

目次

第1章 『トゥルーマン・ショー』の広告論(『トゥルーマン・ショー』の世界;資本というリアル ほか)
第2章 “八〇年代”渋谷の神話と構造(都市の発見;都市の記号論/記号論の都市 ほか)
第3章 広告=都市の死(“ポスト八〇年代”の渋谷;「脱出後」のトゥルーマン ほか)
結 広告化せよ!そして広告にあらがえ

著者等紹介

北田暁大[キタダアキヒロ]
1971年生まれ。東京大学文学部卒。同大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。同大学社会情報研究所助手を経て現在、筑波大学社会科学系講師。理論社会学・メディア史専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

23
10数年ぶりの再読。当時は地方都市の学生故に遠く離れた渋谷という町はそれこそメディアの想像上のものだったが、実際の渋谷の地理に触れながら読むことで本書が言おうとしていたことをやっと理解できた感はある。とはいえ、現代的的広告戦略を分析しようとした本書はその記号論的分析方法が時代の徒花めいた感はあり、良くも悪くも80年代からの地続き論なのだ。文庫化によって加筆された補論は未読なのだが、やはり分析からその主体を安易に接続しようとする終章のメッセージは当時を鑑みても稚拙と言わざるを得ない。2017/02/19

つまみ食い

3
常に脱文脈化を志向する資本の論理から広告と都市の関係の複雑な偏移を追う。2022/10/31

あんこう

1
トゥルーマン・ショーの世界は実は遠いものではなく、東京のあちこちに存在する。80年代の渋谷、TDLなどを例に「見られているかもしれない」不安に支配されていた都市の人々から→TDS、USJなどのポスト80年代的テーマパークと携帯・SNS普及を通して「見られていないかもしれない」不安に支配された人々への移り変わり。自分にとってものすごく新鮮な視点。読んで良かった2013/12/28

mainasushikou

1
「トゥルーマン・ショー」の広告論を手がかりに、<80年代>の広告=都市、渋谷の隆盛と衰退を考察している。本書は後に展開される著者の思考の断片が散りばめられており、しかもわかりやすいため、著者の入門編として役に立つかもしれない。しかしながら、残念なことに絶版で手に入りにくい。復刊を希望する。2010/12/19

naof

1
難しかった…トゥルーマンショーを観ていればもう少し深く理解できたかもしれません。渋谷よりも地元が好きという人が多いのも納得できる。なんだかんだいってコンセプチュアルな空間より生活感あふれる隙だらけの町の方が落ち着くし安心する。2010/04/07

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