内容説明
八代将軍徳川吉宗によって創られた、田安家、一ツ橋家、清水家のいわゆる御三卿は、病弱であった、九代将軍家重がもしもの時にと置かれたものであった。しかし、お世継ぎもおり、資質明敏の君主との評判である家治の世にあっては、もはや必要のないものであった。そして、幕府財政の立て直しをはかる老中の田沼意次は、三十万石もの出費を要する御三卿を潰そうと画策するが、それを察知した三家も、ただ手をこまねいているだけではなかった…。書下ろし長篇時代小説。
著者等紹介
北川哲史[キタガワテツシ]
兵庫県姫路市生まれ。鉄鋼業界の企業に勤めるかたわら、「太陽にほえろ!」「長七郎江戸日記」「三匹が斬る!」「江戸を斬る」「八百八町夢日記」「遠山の金さん」「ニュー・ジャングル」「ザ・刑事」「平家物語」「名探偵コナン」などの脚本を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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