内容説明
将軍直属の隠密である御庭番を代々勤める川村家の嫡男・修就(ながたか)は父親から聞かされた職務の重要性に感銘し、御用に励む。幅広い知識と優れた判断力それに強い精神力を持ち、一方で閨房の秘術にも通じていた修就は薩摩藩の放った女密偵を虜にして極秘情報を入手し、密貿易で莫大な利益をあげている実態を暴き、その功により初代の新潟奉行に抜擢される。御庭番のすべてが分かる傑作長編時代小説。
著者等紹介
小松重男[コマツシゲオ]
1931年、新潟市生まれ。鎌倉アカデミア演劇科卒。松竹大船撮影所、前進座文芸演出部、新協劇団演出部を経て、1977年「年季奉公」で第51回オール読物新人賞を受賞、作家活動に入る
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