内容説明
1980年代のウィントン・マルサリスの登場以降、「つまらなくなった」と言われてきたジャズ。評論家が無口になる中で作家・村上春樹は『誰がジャズを殺したか』の一文で、現代ジャズへのとまどいを綴った。果たして本当にジャズは死んだのか?そもそも流布されてきた「ジャズの歴史」は本当にジャズの歴史なのか?ジャズ評論の第一人者が、ジャズの今日的な捉え方を模索した力作。
目次
第1章 『彼らはスウィングするためにやってきた』の「彼ら」とは誰なのか
第2章 村上春樹の現代ジャズ論『誰がジャズを殺したか』を考える
第3章 ぼくたちは「ジャズの歴史」から何を学び、何を学ばなかったのだろう
第4章 ジャズ再構築としての「ビバップ/新伝承派/ヒップホップ・ジャズ」
第5章 スタンダード・タイム(標準時)なき時代のジャズの現在と未来
第6章 ジャズの未来はどっちだ!?対談:中山康樹×柳樂光隆
著者等紹介
中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年大阪府生まれ。少年時代に聴いたビートルズや洋楽がきっかけでロック、ポップス、ジャズのファンになり、その後、ジャズ専門誌『スイングジャーナル』の編集長や制作プロデューサーを経て現在は音楽評論家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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