内容説明
1960年代前半に反体制フォーク・シンガーとして登場し、その後生ギターをエレキに持ち替えて時代の寵児となったボブ・ディラン。稀代のメロディーメーカー、“言葉の錬金術師”と言われた歌詞、そして真似のできない歌唱法。生けるレジェンド、“神様”ボブ・ディランの正体が今明らかになる。
目次
第1章 ボブ・ディランの現在地
第2章 ボブ・ディランのルーツ
第3章 ボブ・ディランのつくり方
第4章 エレクトリック・ディランの内側
第5章 ディラン伝説の解体法
第6章 ボブ・ディランの入口
著者等紹介
中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年大阪府生まれ。ジャズ専門誌『スイングジャーナル』誌の編集長や制作プロデューサーを経て現在は音楽評論家として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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s_n
4
評伝を読む助走に再読。以前も書いたが入門的な内容ではなくある程度聴きかじった人向け。でも、ここから入るとノーベル文学賞前の現在地はわかる。ますます名著です。2017/11/19
夏
4
ボブ・ディランのことがよりわかってよかったと思う。少しがっかりしたところもあったけど、やっぱりディランはかっこいい。2015/10/22
へいがぁ
3
これを読むと何故ディランが受賞発表後しばらく沈黙していたか、判るような気になりました。ただ、もう少し入門的な本も読まないとディランの輪郭が見えないような思いもあります。2016/11/06
二人娘の父
1
独特な切り口と豊富な知識。しかし著者はすでに故人とは知らなかった。2019/12/07
s_n
1
新書サイズで惑わされるがディラン入門ではなく解体新書。まさにディランが作り出してきた伝説、虚像を解体していくため、ディラン信者にも不評だと思うがスリリングな評論。おれはもっとディランを聴きたくなったし、知りたくなった。2015/10/10