廣済堂新書
日本綺人物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784331516638
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0095

内容説明

世に偉人と称される人は、偉業を成し遂げる一方で、常人の理解を超えた奇行を見せる。しかし、それはマイナスの要素ではなく、人間として器量の大きさを示しているのだ。日本の近現代史に登場する「ある傾きを備えていたがゆえに本物である」十三人を、多角的視点と豊富なエピソードをもって、福田和也が論じる。

目次

大宅壮一
小林一三
武原はん
大野伴睦
幸徳秋水
樋口一葉
高田博厚
西村伊作
矢嶋楫子
野口晴哉
福田英子
山路愛山
高峰秀子

著者等紹介

福田和也[フクダカズヤ]
文芸評論家。慶應義塾大学環境情報学部教授。1960年東京都生まれ。現在日本の文壇、論壇、アカデミズムで広範な活躍を見せる。93年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年『甘美な人生』で平林たい子賞、2002年『地ひらく石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞、06年『悪女の美食術』で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

35
福田和也の本を久しぶりに読んだ。句読点を打つ度に改行するその文章は枚数稼ぎと言われても仕方ないが、それでもそんな読み捨ての大衆小説の様に書かれた近現代の人物伝というのは趣きがあって面白い。名前しか知らない人物が多かったのでなおさらである。近現代の人物は戦国幕末の人物と違ってその伝記が人口に膾炙していないので、意外な交遊があり、それだけで山田風太郎の明治物みたいな面白さがある。好感を持ったのは山路愛山。すっかり好きになってしまう。書き下ろしの高峰秀子も良かった。廣済堂のチープな装丁も好きだ。2015/04/07

Yuusi Adachi

7
フクカズセンセイ18番(笑)。近世偉人伝。フクカズセンセイは日本のツバイク。昭和天皇もいよいよ読みますかね。☆☆☆★★2014/05/17

らっそ

6
不思議な本だった。綺人は端から見てるのが良いと思う。周りにいると自分の人生が無茶苦茶にされそう2016/08/10

YumiMori

3
ダラダラしてるときに読むとちょうどいいかもと思える読後感。2015/01/07

Sato1219

3
月刊誌のなかでも新潮45のゴシップ趣味やシニシズムがけっこう好きで、その連載をまとめたもの、ということにまず惹かれた。加えて、大宅壮一や小林一三のようないまなお語られる巨人の評伝はもとより、あまり知られていない(というより、往時一世を風靡しつつも、いまでは忘れられた)ひとびとの評伝が面白い。女子学院を創設した矢嶋楫子なんて、全然知らなかったけど、こんな人生を送ったひとがいたとは!彼女に限らず、不自由で偏見の強かった、あんな昔に、これほどまでに冒険をした人がいたということに素直にびっくりするし、痛快に思う。2012/11/28

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