内容説明
1964年の東海道新幹線開業以来全国に路線網を拡げてきた新幹線。その新幹線が日本社会に与えた影響ははかりしれない。各都市間の時間距離が短縮されたことにより、さまざまな変化が生じた。ビジネスシーンの変化がよくいわれるが、ライフスタイルの新たな創造といった影響も見逃せない。本書は、新幹線半世紀の歴史を社会動向とのかかわりの中であらためて見直す。
目次
序章 ドキュメント・女王陛下の新幹線
第1章 新幹線のルーツをもとめて―まぼろしの計画から東海道新幹線へ
第2章 情報社会の到来を告げた新幹線―東京オリンピックから大阪万博へ
第3章 岐路に立つ新幹線―高度経済成長の終焉
第4章 「シンデレラ・エクスプレス」の時代―国鉄民営化から「のぞみ」デビューへ
終章 21世紀の新幹線―3つの視点から展望する
著者等紹介
近藤正高[コンドウマサタカ]
1976年愛知県生まれ。高校卒業後、サブカルチャー雑誌『Quick Japan』(太田出版)の編集アシスタントを経て、1997年よりフリーランスのライターとして活動。雑誌やウェブ媒体での執筆多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともふく
2
新幹線の歴史の要点がコンパクトにまとめられていて、興味深く読めた。2014/02/13
あまたあるほし
2
著者の興味の範囲が広いからこその一冊。新幹線の歴史を扱う本でキャンペーンCMまで目を配れるのはさすが。エピソードの構成はよいので、あとは当事者コメントをとるようになればなお面白いのでは。2010/12/25
te_R9
1
トリビア的というかプロジェクトX的というか,知らないことばかりで面白い話がたくさんあった.新幹線のルーツが戦前戦中の満鉄や日本縦断鉄道計画にあると知り歴史的な話は面白いなぁと改めて思った.また,時代は進みJR発足時の話ではCIマークが秀逸なことに言及していて確かに納得.2012/10/06
口先男爵
1
読みやすいし、面白い。門外漢の自分にはちょうど良い内容だった。入門書として最適なのでは。2011/03/06
米光一成
1
レビュー書いた。「新幹線が開通しなければタモリは上京してこなかった(エキサイトレビュー)」 http://t.co/lEVb7YP2010/12/20