差異と同一化―ポストコロニアル文学論

差異と同一化―ポストコロニアル文学論

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327481346
  • NDC分類 904
  • Cコード C3098

出版社内容情報

 被支配体験の苦悩に根ざし、異議申し立ての声をあげた 〈植民地以後の文学〉 を中心に論じ、文化的植民地支配からの脱却の可能性を探る。

ポストコロニアル文学論序説(山形和美)
場所を変えた読み――ポストコロニアル批評の展開(ピーター・ヒューム) サンティアゴの変容(大橋洋一) 責任あるエイジェンシー――ポストモダニズム、ポストコロニアリズム、フェミニズム(竹村和子) 〈重い存在〉の〈知〉を表象するテクスト――〈地上学〉の展開(荒木正純) 女性という擬態――ポストコロニアル批評の条件(小野俊太郎) キング・コングのニューヨーク――帝国主義、博物館、プリミティヴィズム(宮本陽一郎) 英文学制度とコンラッドの「青春」――日本におけるポストコロニアル批評の課題(齋藤一)
ピューリタンたちのアイルランド――アイルランド植民地化のイデオロギー(小野功生) たたずむ三人の女――ブレイクのポストコロニアル・ヴィジョン(今泉容子) 1001年ヴィンランドの旅――ポウ、ブロック、マーロウ(巽孝之) 身体/世界地図――『タイピー』とメディカル・コロニアリズム(竹谷悦子) 業を見据える原点――ウィリアム・フォークナーの〈インディアン〉(森田孟) 現代演劇の神話化と私物化――ベケット時代の終焉とポストコロニアリズム(加藤行夫) 屋根裏を出た狂女――ジーン・リースの『広い藻の

内容説明

旧植民地が政治・経済的支配からの解放をかち得てもなお、世界のいたるところに、さまざまなかたちで残存する「帝国主義」。ネオコロニアル的状況のなか、文化的支配からの解放はいかに達成されつつあるのか、あるいは達成されうるのか―シェイクスピアからキング・コング、日本製アニメまで、従来の文学批評の枠にとらわれない、多極化時代の豊饒性あふれる論考22篇。

目次

ポストコロニアル文学論序説
場所を変えた読み
サンティアゴの変容
責任あるエイジェンシー
「重い存在」の「知」を表象するテクスト
女性という擬態
キング・コングのニューヨーク
英文学制度とコンラッドの「青春」
ピューリタンたちのアイルランド
たたずむ三人の女〔ほか〕

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