シェイクスピアの歴史劇

シェイクスピアの歴史劇

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327471767
  • NDC分類 932
  • Cコード C3098

出版社内容情報

 大きく変わりつつあるシェイクスピア研究の現状を反映、テクストの多義性の追求から旧歴史主義の再読まで、シェイクスピア歴史劇研究の現在を示す。

内容説明

協会設立30周年を記念し、日本におけるシェイクスピア研究の成果を世に問う論集。大きく変わりつつあるシェイクスピア研究の現状を反映して、王権の概念、権力の表象、ジェンダー等をめぐるテクストの多義性の追求から旧歴史主義の再読まで、多様なアプローチによる、シェイクスピア歴史劇研究の現在を端的に示す論文集。

目次

シェイクスピアの出発―トールボットの死を巡って
時代と歴史―『ヘンリー六世・第一部』のジャンヌ・ダルクを巡って
『リチャード二世』とエセックス伯の反乱
逆らうことば―『リチャード二世』のレトリックと意味
『リチャード二世』―歪んだ史劇
鏡の王と王の鑑
『ヘンリー五世』―王権の構造
『ヘンリー八世』の王座
“Truth Loves Open Dealing”―『ヘンリー八世』におけるもう一つの「真実」
ティリヤード再読―批評の地滑りの中で
視線と権力―『ジュリアス・シーザー』のまなざし
性の政治学・解釈の政治学―『アントニーとクレオパトラ』を読む
シェイクスピア史劇論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

100
1994年刊。研究者15名が述べる。齋藤衛〈ティリヤードのチューダー朝神話への批判に対しての論:シェイクスピア歴史劇の主人公はイングランド、彼の劇の到達点は、聖なる目的をマキャベリ的手段によって達成しようと画策する、矛盾と妥協に満ち、打算と策略に汚染された世俗のドラマ〉河合祥一郎〈不安的な王の存在はヘンリー八世では王の絶対的存在が問題にされる〉金城〈チューダー神話においてヘンリー5世は完璧なキリスト教徒の君主、アジャンクールの戦いで得る正当性〉本橋哲也〈視線、鏡、王はいつも観衆=民衆の目に晒される〉2022/02/19

viola

4
日本シェイクスピア協会が節目ごとに出版している論文集。これで全部読んだでしょうか。執筆陣は専門書やら論文やらでお目にかかっている方々ばかり。だからその方々が書くものの面白さはよくよく知っているはずなのに、今回は全然面白くもなく、特に目新しくもなく、ときめかず・・・・。これは執筆者がどうのこうの、ではなく、歴史劇関連の研究ってあんまり面白くないのかもしれませんね。シェイクスピアの歴史劇ってノルマン・コンクエスト以降のイングランド史なのですが、今回はローマ史劇も載っていました。2012/07/31

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