目次
第1部 物語を書いてみよう(今朝起きてから目に入ったものを描写しよう;写真から物語を;君の人生、君の経験、君の物語;悲劇のあとに書く)
第2部 改稿版
第3部 創作集(レアード・ハント「鯨の脚」;チャールズ・シミック「私はなぜある種の詩をその他の詩より好むか」;レベッカ・ブラウン「天国」「見ることを学ぶ」;レアード・ハント「雪と金槌のある静物画」)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobi
58
こんな風に創作過程を示せるのか、と、まず驚いた斬新な構成。4つのお題に対して日米各4人の言わば生徒が短編を書き、L.ハントの的確で温かい指摘に応えて自らの物語を練り直す。すると情景も心情もよりくっきりと浮かび上がってくる。それぞれのお題にL.ハント自身も、レベッカ・ブラウン、チャールズ・シミックも短編を寄せる。さすがは作家とも思うし、いや作者名が伏せてあったら生徒か作家か言い当てられるだろうか、という位色んな世界が展開する。その中、描写が身体感覚とより繋がっているように感じたのはいずれも女性の作品だった。2022/04/25
Minamihama
2
色々な示唆に富む本だった。又、先生のお手本が生徒たちの作品より良くできていないところも面白かった。2019/05/11
mcpekmaeda
1
創作とは何かを感じさせ、学ばせてくれる佳作です。日本人の方による短編(英語)のレベルの高さに脱帽。また何より、レアードハントさんの教室の導き方には感心しました。対訳形式でありながら、必ずしも、一方の言語で書かれたものの香りが、他方に勝る訳でもないという点も面白いです。訳を担われた方の努力に敬服します。そして、やはり、柴田さんの訳は飛切りです。2022/05/14