出版社内容情報
言語研究において、統語論、意味論、音韻論、形態論などの各部門独自の研究のみでなく、言語現象の解明にはそれぞれの部門相互の接点を調べる必要があるというのがインターフェイスの研究である。
目次
はしがき
第I部 音韻論をめぐるインターフェイス
1 序
2 句のリズムをめぐる現象
2.1 リズム規則 I:弱強反転<(2.1.1 現象概説/2.1.2 先行研究/2.1.3 まとめ:先行研究の問題点と今後の見通し)
2.2 リズム規則II:リズム調整<(2.2.1 現象概説/2.2.2 先行研究/2.2.3 インターフェイス現象としての「リズム調整」:暫定的提案)
3 韻律範囲をめぐる問題
3.1 文レベルでの分節音の過程I:接語群(3.1.1 現象概説/3.1.2 先行研究/3.1.3 韻律範疇との関連)
3.2 文における句形成の問題(3.2.1 文レベルにおける分節音の過程II:音韻句/3.2.2 文中の休止:音調句/3.2.3 音調句についての先行研究とその提案の是非/3.2.4 今後の展望)
3.3 近代英語の詩における句形成の問題
3.4 現代英語の歌の歌詞に関連する問題
3.5 韻律範疇構築のための理論の二つの大きな流れと今後の課題
4 機能語の強勢をめぐる問題
4.1 機能語の強勢
4.2 先行研究 4.3 先行研究の問題点と今後の展望5 縮約をめぐる問題
5.1 助動詞縮約(5.1.1 現象詳述/5.1.2 先行研究)
5.2 To縮約(5.2.1 現象詳述/5.2.2 先行研究/5名詞との関係/9.3.7 A-to-VにおけるVまたはAと修飾される名詞との意味上の関係/9.3.8 引用表現としての分析/9.3.9 まとめ)
9.4 終わりに
10 形態論と意味論のインターフェイス
10.1 導入
10.2 派生と相特性(10.2.1 動詞の相特性/10.2.2 out-接頭辞付加/10.2.3 out-接頭辞付加と相特性との関連/10.2.4 Robertsの一般化に合わない例/10.2.5 まとめ)
10.3 派生と語彙概念構造(10.3.1 -er名詞形/10.3.2 -er名詞形ともとの動詞の項構造との関係/10.3.3 動詞の交替と語彙概念構造―Brousseau and Ritter(1991)の提案/10.3.4 語彙概念構造と-er名詞形/10.3.5 外項に基づく一般化の不備/10.3.6 語彙概念構造に基づく一般化/10.3.7 -er名詞形を派生する規則/10.3.8 派生規則と意味変化/10.3.9 語彙概念構造に対する操作としての-er名詞形の派生規則/10.3.10 修正されたB&Rの一般化の妥当性/10.3.11 問題となりそうな事例/10.3.12 まとめ)
10.4 終わりに
11 形態論と音韻論のインターフェイス
11.1 導入
11.2 派生ともとの語の強勢の型
11.3 派生ともとの語の音形
11.4 屈折・派生と音節数
11.5 終わり名詞形/12.4.2 B&Rが扱った不適格な-er名詞形の処理/12.4.3 まとめ)
12.5 終わりに
参考文献/索引