内容説明
戦後、歴史の襞に隠されてきた児童文学作家たちの戦時下の作品を通して、当時の少国民がどのような文化環境に置かれたかを記録する。
目次
戦時末期の出版状況
爆弾三勇士
日華事変
児童図書統制
講談社の戦争絵本
支那事変少年軍談
戦争応援歌
文部省推薦図書（昭和一四年度）より
紀元二千六百年
国策童話集〔ほか〕
著者等紹介
山中恒［ヤマナカヒサシ］
児童読み物、ノンフィクション作家／１９３１年北海道小樽市生まれ。『赤毛のポチ』で日本児童文学者協会新人賞、『三人泣きばやし』で産経児童出版文化賞、『山中恒児童よみもの選集』で巌谷小波文芸賞、『とんでろじいちゃん』で野間児童文芸賞、第３８回エクソンモービル児童文化賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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がらくたどん
59
『百年の子』を読みながら。小説の参考文献に山中さんの『戦時児童文学論』が挙がっていたので。「文学論」が小川未明等戦中の「望ましい」児童文学を牽引した児童文学者の批判的研究論文だったのに対しこちらは資料集に近い。「文学者」じゃなくて「読み物作家」を名乗った著者が入った印税で収集しまくった児童関連戦時出版物を一挙分類紹介してくれる太っ腹な一冊。図版は白黒だが、抜粋や要約等で一次資料を所有している強みを惜しげなく分かち合おうという姿勢が嬉しい。戦争応援歌のレコード化特典付き公募等、各社の工夫合戦の過熱が分かる。2023/11/16
ベータケ(betake)
1
おもしろい。これは本棚に置いて読みたい本。2024/04/27
