出版社内容情報
ロックやジャズの進化形態「エクスペリメンタル・ポップ」の魅力・スタイル・方法論を特徴に基づき時系列に沿って解説する。ザッパ,S・ユース,J・ゾーンら曲者を網羅。
【目次】
はじめに
序
1 東洋と西洋の出会い
2 新しい音の探究
3 シンセ・テクノロジー
4 新たなコンテクスト
5 パフォーマンスの革新
6 新しい耳
訳者あとがき
解説―その後のエクスペリメンタル・ポップ
ビブリオグラフィー(原書版)
邦訳版のためのディスコグラフィー/ビブリオグラフィー
内容説明
ロック黄金期~“ロック以後”における実験主義的ポップの展開を、スタイルや方法論的特徴に基づいて解説。個性派くせもの音楽家を幅広く取り挙げ、分析・紹介したポップ・エクスペリメンタリスト群像。ロック、ジャズ、現代音楽が火花を散らした状況をリアルに描き、ジョン・ケージからジョン・ゾーンまでの流れを独自に位置づける。
目次
1 東洋と西洋の出会い
2 新しい音の探究
3 シンセ・テクノロジー
4 新たなコンテクスト
5 パフォーマンスの革新
6 新しい耳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryosuke Tanaka
1
一緒に読んだ現代音楽史みたいなのとはまた別のアプローチで見る。ミニマル・電子音楽のある意味"反対側"での影響みたいなのが見えて興味深い。ポップというだけあって、あくまで聴衆の耳による淘汰が行われ続けているが故に、シェーンベルク的逸脱(というといささか語弊があるかもしれないが)が起きないのかもしれない。そういう制約下でもいろんな模索が可能で、新しい表現は生まれ続けているということ。ただ記述がアメリカよりで、プログレッシヴ・ロックを「過ち」とかってばっさり切られてるのが気に食わない。2011/12/10
シーグ
0
タイトルに惹かれて購入。 昔から続く実験音楽、加えてそれと融合したポップに関する歴史書の様な内容で、中々面白かった。 時系列的に書かれているおかげで、かなり理解しやすい。実験音楽がどのような発展を遂げ、どのようにポピュラーミュージックと融合していったのかを知るには丁度良い本だった。 ただ一つ不満を上げるとすれば、英国のプログレッシブの系譜に一切触れていない、というよりも『過ち』と切って捨てているところか。 著者がアメリカ人の、しかも音楽専門でない人であることを考えれば致し方ないかもしれないが、少し残念だ。2020/01/21