出版社内容情報
さまざまな傑作映画の魅力を、音に対する認識論と、音響技術に関する方法論から解き明かした正に画期的な試みの書。<映画音楽>という概念を批判的に疑うところから始める。
【目次】
第1部 自分の在処を探すもの
1 牛とその啼き声
2 三つの境界
3 聴取点
4 現実の時間、実際の空間、生の音
5 サウンド・トラックと縁を切る(切らない)ために
第2部 映画の音楽
6 映画音楽、映画の音楽
7 取りすました美女
8 場所の場所
9 音楽を撮る
第3部 音の演出
10 フランス映画における音の改善のためのささやかな提案
訳者解説
参考文献概観
映画索引