内容説明
1980年代パキスタン。自然科学も「イスラーム的科学」として宗教的原理に基づいて解釈される。理論物理学者フッドボーイは危機感から筆を執った。イスラーム圏にとどまらないグローバルなテーマを考える。
目次
イスラームと科学は両立しうるか?
科学―その本質と起源
科学と中世キリスト教の戦い
イスラーム諸国の科学の状況
発展の遅れに対するイスラーム側からの三つの反応
ブカイユ、ナスル、サルダール―イスラーム的科学の三人の唱道者
イスラーム的科学はありうるか?
イスラーム教徒の科学の勃興
イスラーム教徒の科学と対決する宗教的正統派
五人の偉大な“異教徒”たち
なぜ科学革命はイスラーム圏で起らなかったのか?
将来に向けての思索
彼らはそれをイスラーム的科学と呼ぶ
著者等紹介
フッドボーイ,パルヴェーズ[フッドボーイ,パルヴェーズ][Hoodbhoy,Pervez Amirali]
1950年パキスタン・カラチ生まれ。理論物理学者、カイデ・アザム大学教授。米マサチューセッツ工科大学に学び同大学で博士号を取得。カイデ・アザム大学で30年以上にわたり教鞭をとるとともに、米カーネギー・メロン大学、メリーランド大学などの客員教授を務める。専門とする原子核物理学の研究・指導のかたわら、内外のメディアで政治、教育、科学技術など幅広い分野での言論活動を行っている
植木不等式[ウエキフトウシキ]
サイエンスライター。元早稲田大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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