出版社内容情報
医療・介護提供システムの構造的変化を分析検討し、今後5-10年間のわが国の医療・介護の将来像を具体的に予測する。現在の社会保障改革の手話まりを乗りこえるには、社会保障費用の総枠拡大を目指すべきという認識のもと、医療者に求められる自己改革の道すじを示す。多角的な視点から今後医療システムの主役となるのは各機関のネットワーク化――すなわち「保健・医療・福祉複合体」化であることを論証する本書は、変革に臨むテキストとして最適な一書である。
【目次】
序章 二一初頭の医療・社会保障改革
―三つのシナリオとその実現可能性
第Ⅰ章 二一世紀初頭の医療改革
―幻想の「抜本改革」
1 小泉政権の医療制度改革を読む
―経済財政諮問会議「基本方針の」批判的検討
2 厚生労働省『医療制度改革の課題と視点』の本音とねらい
3 2000年診療報酬改定と一般病院・患者
4 医療法第四次改正の医療・看護への影響と将来予測
―病床区分を中心に
第Ⅱ章 二一世紀初頭の介護保険と介護
―求められる抜本改革
1 介護保険施行半年間の現実と改革課題
2 介護保険開始後一年―三つの夢と現実
3 介護保険元年―リハビリテーション医療はどう対応すべきか
4 訪問介護の主役は長期的には介護福祉士
第Ⅲ章 わが国の高齢者ケア費用―神話と真実
第Ⅳ章 わが国保健・医療・福祉複合体の最新調査
1 京都府の介護保険指定事業者の実態調査
―私的医療機関・「複合体」の参入を中心として
2 在宅ケア先進診療所の実態調査―「ミニ複合」化を中心として
第Ⅴ章 保健・医療・福祉複合体とIDSの日米比較研究
―「東は東、西は西」の再確認
初出一覧
あとがき
索引
内容説明
医療・社会保障改革の三つのシナリオ、介護保険開始後の三つの夢、高齢者ケア費用の五つの神話。改革をめぐる理想と現実を踏まえた展望とは。医療・介護提供システムの構造的変化を見通した部分改革と医療者の自己改革の指針。
目次
序章 二一世紀初頭の医療・社会保障改革―三つのシナリオとその実現可能性
第1章 二一世紀初頭の医療改革―幻想の「抜本改革」
第2章 二一世紀初頭の介護保険と介護―求められる抜本改革
第3章 わが国の高齢者ケア費用―神話と真実
第4章 わが国の保健・医療・福祉複合体の最新調査
第5章 保健・医療・福祉複合体とIDSの日米比較研究―「東は東、西は西」の再確認
著者等紹介
二木立[ニキリュウ]
1947年生まれ。1972年東京医科歯科大学医学部卒業。代々木病院リハビリテーションセンター科科長・病棟医療部長を経て現在、日本福祉大学教授
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