出版社内容情報
基盤レベルで流動化・不安定化する社会において有効な政策を支える羅針盤的知識とは。実務的世界と連携するアカデミズムの構築。
内容説明
歴史的時間の中で構造的に変容する社会において政策を支える羅針盤的知識とは。実務的世界と連携するアカデミズムの構築。ヘルスケアをめぐる政策史研究の意義は、制度がどのような経緯と社会的背景から生まれてきたものであるか、現在私たちはどのような社会に進みつつあるのか、これらの認識に基づくとき政策がいかにあるべきか、について有効な知見を与えうることである。政策的インパクトを有する優れた政策史研究のあり方を示す論文集。
目次
序章 ヘルスケアと社会福祉における政策史の可能性
第1章 日本における精神病床入院と生活保護―過剰病床数と長期在院問題の淵源
第2章 戦後日本における病院の福祉施設的利用
第3章 薬剤師の職能史―医療システムの変容と薬剤師の再専門職化
第4章 知的障害者像の偏りから生まれた典型的な生活―なぜ日本の知的障害者は親元から作業所に通うのか
第5章 海図なき医療政策の終焉
著者等紹介
猪飼周平[イカイシュウヘイ]
1971年生。2001年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、博士。佐賀大学経済学部助教授を経て、一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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