出版社内容情報
1996~2006年まで10年に亘る介護保険関連の政策研究と実態調査研究を集大成。公式解説・通史に欠落する重要事実・視点を多数含んだ「もう1つの介護保険史」。
1996年介護保険創設の提唱から、2006年の介護保険法改正実施まで、厚生労働省が時々に発表した公式・非公式の文書・情報、将来予測の当否、および介護保険制度の弊害軽減のため行われた改革提案がどのような経緯をたどったか──医療改革の実験場といわれる介護保険制度の創設から現在までの検証を通じ、医療と福祉の今後を見通す。
[関連書] 「講座医療経済・政策学」シリーズほか(勁草書房刊)
序 章 もう1つの介護保険史
第1章 介護保険論争の原点
はじめに
第1節 公的介護保険は厚生省の政策・路線の3つの破綻、転換を示す
第2節 公的介護保険の3つの不公正
第3節 3つの公的介護保険「打ち出の小槌」論
第4節 公的介護保険の将来予測
おわりに
第2章 介護保険法成立前の論争と中間総括
第1節 老人保健福祉審議会「第2次報告」のもう1つの読み方
第2節 老人保健福祉審議会「最終報告」の3つの新しさ
第3節 介護保険論争の中間総括
第4節 公的介護保険法が成立しても老後の不安が決して解消されない理由
第3章 介護保険開始直前の評価・予測と保健・医療・福祉複合体
第1節 介護保険の全体的評価と将来予測
第2節 保健・医療・福祉複合体の功罪
第3節 居宅介護支援事業者の「公正中立」と利用者「囲い込み」を考える
第4節 介護保険下における訪問看護ステーション
第4章 介護保険制度開始直後の検証
第1節 介護保険施行半年間の現実と改革課題
第2節 介護保険開始後1年の点検
第3節 訪問介護の主役は長期的には介護福祉士
第4節 京都府の介護保険指定事業者の実態調査
第5節 医療・福祉の連携か複合か
第5章 2005年介護保険制度改革と新予防給付
第1節 2005年介護保険制度改革の方向
第2節 新予防給付の行方
補章
1 わが国の高齢者ケア費用
2 日本の介護保険制度と病院経営
初出一覧
関連著書・論文一覧
図表一覧
あとがき
事項索引
人名索引
内容説明
介護保険論争の旗手による、政策研究と実態調査研究を集大成。制度批判、将来予測、検証、改革提案を含む初めての包括的研究。公式の解説には欠落する重要事実・視点を多数含んだ「もう1つの介護保険史」。
目次
序章 もう1つの介護保険史
第1章 介護保険論争の原点
第2章 介護保険法成立前の論争と中間総括
第3章 介護保険開始直前の評価・予測と保健・医療・福祉複合体
第4章 介護保険制度開始直後の検証
第5章 2005年介護保険制度改革と新予防給付
補章
著者等紹介
二木立[ニキリュウ]
1947年生。1972年東京医科歯科大学医学部卒業。代々木病院リハビリテーション科科長・病棟医療部長を経て、日本福祉大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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