出版社内容情報
著名な研究者が少子高齢化に向き合う社会保障のダイナミックな動きを分析し、日本の将来の社会保障制度のあり方について示唆する。
社会保障システムにたちはだかる最大の問題、少子・高齢化という課題の解決法を社会政策・医療経済などさまざまな分野から分析する研究論文のほか、施設や地域で生まれている動きを活写し、実践からたちあがる新たな福祉社会のあり方を探る論文を収録する。気鋭の執筆陣による論文集。
関連書：『世界の医療保障制度』(小社刊)
第1章 少子高齢化の現状と問題点（石本忠義）
第1節 少子高齢化の認識
第2節 活力ある少子高齢社会に向けた対策
第3節 1990年代以降とそれ以前の社会保険への影響の違い
第4節 少子高齢化の将来的問題
第2章 介護保険の現状と課題
──ある市の実態を踏まえて（一圓光彌・吉田しおり）
第1節 宝塚市の介護保険の概観
第2節 介護保険に対する高齢者の評価
第3節 介護サービスの給付状況
第4節 利用者の負担と保険料
第5節 介護度の変化
第6節 介護保険による配食サービス
第3章 少子高齢化と日本型福祉の枠組み（久塚純一）
第1節 「少子高齢化」の構造
第2節 日本の社会保障における公と私
第3節 介護保険における「償還制」の位置づけ
第4節 「損得勘定」から「社会的連帯」の構築へ
第4章 少子高齢社会と地域の医療・健康問題（山下真宏）
第1節 統計からみた少子高齢社会の現状
第2節 地域特性の把握と疾病統計の活かし方
第5章 ドイツにおける21世紀初頭の医療保障制度改革について（高智英太郎）
第1節 ドイツ研究の有益性とその限界
第2節 “Agenda 2010”にもとづく社会政策への果敢な取り組み
第6章 自治方式による医療保険の再構築（大内講一）
第1節 医療費問題の再検討
第2節 医療保険統合論の系譜
第3節 医療保険再編の課題
第7章 医療福祉総合型施設における経営特性（矢野聡）
第1節 転換期の社会福祉サービス事業主体
第2節 医療福祉総合型施設の研究アプローチ
第3節 医療福祉総合経営の実態
第4節 結果によって考えられる医療福祉総合経営の方向性と考察
第8章 アジアにおける少子高齢化と介護保障（石本忠義）
第1節 少子高齢化の現状と動向
第2節 台湾の介護保障の現状と介護保険導入に向けての研究、検討
索引
執筆者一覧
内容説明
少子高齢化に向き合う社会保障のダイナミックな動きを分析、将来の社会保障制度のあり方を示唆する。
目次
第１章 少子高齢化の現状と問題点
第２章 介護保険の現状と課題―ある市の実態を踏まえて
第３章 少子高齢化と日本型福祉の枠組み
第４章 少子高齢社会と地域の医療・健康問題
第５章 ドイツにおける２１世紀初頭の医療保障制度改革について
第６章 自治方式による医療保険の再構築
第７章 医療福祉総合型施設における経営特性
第８章 アジアにおける少子高齢化と介護保障
著者等紹介
石本忠義［イシモトタダヨシ］
１９３５年生まれ。１９６４年法政大学大学院社会科学研究科博士課程後期修了。健康保険組合連合会社会保障研究室長等を経て、日本大学教授、経済学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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