出版社内容情報
男性にとって「息子である」とはどんなことか。親を介護する男性の経験を通し、「男らしさ」の規範とその虚構性を問う刺激的論考。同居家族介護における主介護者続柄割合は娘19.1%、嫁17.3%、息子16.3%。要介護高齢者への虐待加害者続柄割合は娘16.4%、嫁5.2%、息子40.3%。息子加害者の割合がかくも高いのはなぜか。「男性=暴力的」図式を退け、老親介護という、息子としてしか存在しえない場で彼らが経験する重圧と軋轢をジェンダーの視点から分析する。
序章 息子という経験──なぜ息子介護を問うのか
第一章 息子介護の分析視角──ケアにおけるマネジメント、関係としてのケア
第二章 息子によるケア──親の老いの受けとめ方ときょうだい関係
第三章 介護する息子の語り方・語られ方──「説明可能にする実践」としてのジェンダー
第四章 介護を土俵とした「男らしさ」の競演──セルフヘルプ・グループの陥穽
第五章 「老母に手を上げてしまう息子」の構築──暴力の行使はいかにして自然化されているか
終章 息子介護研究が照らし出すもの──男性学は何を見落としてきたのか
あとがき
参考文献
平山 亮[ヒラヤマ リョウ]
平山 亮(ひらやま りょう)
1979年神奈川県生まれ。2003年東京大学文学部卒業。2005年東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。2011年オレゴン州立大学大学院博士課程修了、Ph.D.(Human Development and Family Studies)。現在:東京都健康長寿医療センター研究所 福祉と生活ケア研究チーム 研究員。著書:『迫りくる「息子介護」の時代』(共著、光文社新書、2014年)、『きょうだいリスク』(共著、朝日新書、2016年)、ほか。
目次
序章 息子という経験―なぜ息子介護を問うのか
第1章 息子介護の分析視角―ケアにおけるマネジメント、関係としてのケア
第2章 息子によるケア―親の老いの受けとめ方ときょうだい関係
第3章 介護する息子の語り方・語られ方―「説明可能にする実践」としてのジェンダー
第4章 介護を土俵とした「男らしさ」の競演―セルフヘルプ・グループの陥穽
第5章 「老母に手を上げてしまう息子」の構築―暴力の行使はいかにして自然化されているか
終章 息子介護研究が照らし出すもの―男性学は何を見落としてきたのか
著者等紹介
平山亮[ヒラヤマリョウ]
1979年神奈川県生まれ。2003年東京大学文学部卒業。2005年東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。2011年オレゴン州立大学大学院博士課程修了、Ph.D.(Human Development and Family Studies)。現在、東京都健康長寿医療センター研究所福祉と生活ケア研究チーム研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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