内容説明
「社会変動論」の問い。社会変動とは無目的で機械的なものなのか、何らかの超越的な意志や情動にもとづくものなのか。大衆社会論と情報社会論を交差させつつ展開される、変動の「担い手」論。
目次
序章 三層モラルコンフリクトとオルトエリート―本書の目的と構成
第1章 オルトエリート(alt.elite)―再帰的自己創出システムとしての大衆電子社会
第2章 情報コンシャスネスとオルトエリート―階層化・脱階層化の同時進行と社会構造変化
第3章 電子メディア時代の行方―電子社会におけるカオスの縁としてのオルトエリート
第4章 日本におけるネットワーク社会の幻滅―alt.elite.digと逆デジタル・デバイド
第5章 集団と社会的選択―「いじめ」「集団内虐待」をめぐって
第6章 三層モラルコンフリクトに関するゲーム論的アプローチ
終章 社会階層変動のダイナミズム