意味とシステム―ルーマンをめぐる理論社会学的探究

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意味とシステム―ルーマンをめぐる理論社会学的探究

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  • サイズ B6判/ページ数 400,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326653379
  • NDC分類 361
  • Cコード C3036

出版社内容情報

システムはある。ただあたえられている。行為システム論からコミュニケーションシステム論へ、ルーマンの探究の先にあるものとは。

「システムがある」こと、「社会がある」こと、「コミュニケーションがある」こと。ルーマンの思考を追跡しながら、そこで何が考えられ、何が考えられなかったかを問う。ルーマン自身を等価な可能性の一つとして、読み解くことがきりひらく新たな地平。世界をシステムで覆いつくす究極のシステム論の裂け目が、いま、あらわにされる。

序章  手の記憶

 1 四つの手
 2 「システムがある」こと
 3 理論社会学へ
 4 カードのシステム
 5 本の構成:前半
 6 本の構成:後半
 7 社会学とルーマン
 8 システムへ、そしてシステムから 
 (付記 訳語対照表)

第一章 閉じえぬ言及の環 意味システム論へ

 1 二つの転換点
 2 行為とシステム
 3 システム論の「言語論的転回」
 4 相互作用システムとは何か
 5 接続し接続される行為
 6 境界と自己産出
 7 システム描写のゆれ
 8 全体社会とコミュニケーション
 9 超越論的視点のすべりこみ
 10 社会を語る地平

第二章 コミュニケーションそして/あるいはシステム
       長岡克行氏の批判に応えて

 1 批判と応答 その経緯
 2 相互作用はシステムであるのか 「二つの定義を」をめぐって
 3 全体社会と組織 システム協会定義をめぐって
 4 行為─コミュニケーションの接続 二重の不確定性をめぐって
 5 システムの根本概念としての意味

間奏1 システムの世紀末 Niklas Luhmann, Soziologische Aufklärung 2

第三章 コミュニケーションシステムへの探求 社会の秩序とシステムの存在

 1 ルーマンのシステム論
 2 行為システムとのちがい
 3 行為の非原子論:文脈と解釈
 4 コミュニケーションという要素
 5 システムの存在問題を解く
 6 行為することの不確定性
 7 「コミュニケーション」定義の変位
 8 コミュニケーションシステム論とは何か
 9 組織システムとコミュニケーションシステム
 10 システム/環境図式をこえて
 11 道標として

第四章 システムの公理系 作動の閉鎖性と「他でもありうること」

 1 閉じているから開いている?
 2 システムの内と外
 3 コミュニケーションシステム論の再構築
 
間奏2 つながりは世界を断線する Connected World was disconnected

第五章 官僚制と官僚制化 組織システム論の視界と限界

 1 「社会変動」への視線
 2 社会と組織の二重性
 3 官僚制の定義論
 4 組織を行為から見る
 5 集権的分権化のしかけ
 6 行為連鎖と不確定性
 7 組織と自己産出
 8 手続きと準手続き
 9 法と官僚制の相互依存
 10 不条理への対抗戦略
 11 責任と無責任の循環
 12 組織と社会の逆立
 13 官僚制とその外部
 14 官僚制を考える意味と責任

第六章 国民国家の「臨界」 国民/市民の二重体

 1 国家を考える
 2 国民国家の成立要件
 3 「国民」のシステム
 4 市民社会モデルの位置価
 5 国民国家の形成史
 6 「市民社会」のリアリティ
 7 個人の外部性
 8 「国民/市民」の多重秩序
 9 地球環境問題の困難
 10 システムの自己写像と覇権国家
 11 国民国家の臨界とは

間奏3 公共性の原風景をめぐって 社会的装置としての公共性
 
第七章 世界システムという物語 終わらぬ世界と「歴史」の終わり

 1 世界の果てと因果の果て
 2 歴史VS.科学?
 3 比較と因果
 4 分割される時空
 5 世界システム論の矛盾と破綻
 6 歴史物語への回帰
 7 因果システムの意味境界

第八章 眺める桜と睦む桜 都市と異界をめぐる考察

 1 普賢象の春
 2 八重桜の都
 3 都市と異界と桜
 4 里と山の生態史
 5 土地と桜の近代
 6 閉域とその外 都市のシステムへの問い

終章  ルーマンと私

あとがき
文献
索引

内容説明

行為システム論からコミュニケーションシステム論へ、ルーマンの探究の先にあるものとは何か。

目次

序章 手の記憶
第1章 閉じえぬ言及の環 意味システム論へ
第2章 コミュニケーションそして/あるいはシステム 長岡克行氏の批判に応えて
第3章 コミュニケーションシステムへの探求 社会の秩序とシステムの存在
第4章 システムの公理系 作動の閉鎖性と「他でもありうること」
第5章 官僚制と官僚制化 組織システム論の視界と限界
第6章 国民国家の「臨界」国民/市民の二重体
第7章 世界システムという物語 終わらぬ世界と「歴史」の終わり
第8章 眺める桜と睦む桜 都市と異界をめぐる考察
終章 ルーマンと私

著者等紹介

佐藤俊樹[サトウトシキ]
1963年広島県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。東京大学大学院総合文化研究科准教授。博士(社会学)。専攻は比較社会学、日本社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぷほは

1
コミュニケーションシステムにとって自己を行為システムとして観察することは必然、みたいなメタ理論になっていくと、ルーマンから私はあっという間においてけぼりを喰らい、まぁでもいつかは追いつくか、と呑気に構えて読み進んでいくと、追いつくどころかルーマンも自分もどこにいるのかわからなくなってしまって議論が終わる。そういうことを何度も繰り返している昨今だが、ルーマンと「共に」どう粘り強く考えるか、を教えてくれるのが本書。しかし一見したわかりやすさに比して実際は飛躍もあるため、相変わらずちっとも理解できた気がしない。

Bungorai

0
ルーマンの理論についての論考集。読みやすいがルーマンにかんする知識がないと読みにくいのかなと感じた。またルーマンの議論について甘さなどを指摘しており、ルーマン批評の書籍とも取れた。またミクロ的で一部分的でしかないがルーマンの理論について触れることができるのではないかと考えた。ただしルーマンの理論を適用しただけの章があったり、とある先生への反論である章があったりと若干自己満足な部分があったのが気になった。2013/04/18

koillmatic

0
ニクラスルーマンのコミュニケーションシステム論と社会理論についての本だが、いわゆる入門書とか、解説本とかいう類いのものではまったくない。 むしろルーマンの理論を批判し、乗り越えようとする論考です。2010/08/02

じょに

0
再読必要2008/10/25

あーさー

0
著者の言う通り、これを読んでルーマン理論を語ることはできない。ただ、面白い示唆に富んでいることはたしか。直観主義論理ですか、笑。さすがです!2008/12/15

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