出版社内容情報
子どもが産まれることによって、夫婦関係が試される時代になっている。共働き時代の子育てをめぐる夫婦の葛藤を考察した名著の翻訳。
社会心理学者として著名なコーワン夫妻が、妊娠期から子どもが10歳になるまで、アメリカの16組のカップルを継続的に追跡した調査研究の集大成。カップルが親になるプロセスの中で、役割のみならず愛情やアイデンティティが変容する様相を考察している。夫の子育て参加が高いほど夫自身の幸福度が増すなど有用な知見に富んでいる。
[関連書] 山田昌弘 『家族というリスク』 (勁草書房刊)
第Ⅰ部 新しい開拓者たち
第一章 変わりゆく世界にある変わりゆく家族たち
第二章 親になるべきか、それともならないべきか、それが問題なのである
第三章 九ヶ月におよぶ妊娠期間
第Ⅱ部 大きな分断を乗り越えて
第四章 私に何が起きたのか?
第五章 私たちに何が起きるのでしょうか?
第六章 新しい生活を始めて──新しい問題と新しい解決
第七章 私たちの親世代から受け継ぐ遺産
第八章 自分の子どもを育てる
訳者解説 共働き時代の「子育てする夫婦」の実態
──コーワン夫妻の調査研究の意義
参考文献
内容説明
子どもが生まれることによって、夫婦関係が試される時代になっている。15年前のアメリカと同じ状況にある日本。共働き夫婦の子育てをめぐる葛藤を考察した名著。
目次
第1部 新しい開拓者たち(変わりゆく世界にある変わりゆく家族たち;親になるべきか、それともならないべきか、それが問題なのである;九ヶ月におよぶ妊娠期間)
第2部 大きな分断を乗り越えて(私に何が起きたのか?;私たちに何が起きるのでしょうか?;新しい生活を始めて―新しい問題と新しい解決;私たちの親世代から受け継ぐ遺産;自分の子どもを育てる)
著者等紹介
コーワン,キャロリン[コーワン,キャロリン][Cowan,Carolyn Pape]
カナダ生まれで、今現在もカリフォルニア大学バークレー校の心理学部で教鞭をとりながら、夫と妻というカップル関係から父と母という親としての関係への移行生活、結婚問題、親子問題を中心とした研究活動をしている
コーワン,フィリップ[コーワン,フィリップ][Cowan,Philip A.]
カナダのトロント生まれで、トロント大学で博士号を取得し、2005年に長年在籍していたカリフォルニア大学バークレー校心理学部を退職している。コーワン博士は1978年に『ピアジェ―感覚について』で発表を開始し、バークレー校では教鞭をとるかたわら、人間発達研究所のディレクターとして家族政策のプロジェクト、学童児と家族政策のプロジェクト、家族支援政策のプロジェクトに携わってきた
山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
1957年生まれ。1986年東京大学大学院社会学研究科博士課程退学。東京学芸大学助手、助教授を経て、東京学芸大学教育学部教授
開内文乃[ヒラキウチフミノ]
1965年生まれ。1989年学習院大学法学部卒業。信託銀行勤務を経て、現在、一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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