出版社内容情報
男女雇用均等法の作成責任者として、法の成立過程を綿密に、克明に示すドキュメント。男女平等への長い道のりを明らかにする。
1985年に成立した均等法は、男女差別に対する意識を高め、男女平等、女性の社会進出を大きく促進した。この法の成立までのさまざまな動きをふりかえり、法の意味するもの、法が作られた背景を縦横に語りつくす。80年代初頭の女性をめぐる時代の証言でもあり、今日の女性が働く社会を築いた人々の努力の足跡でもある。
関連書: 『赤松良子 志は高く』(日本図書センター)
『うるわしのウルグァイ』(平凡社) など
序章 修行時代
1 20代の職場
2 30代──青杉優子の大作戦
第二章 ニューヨーク時代 1979年─1982年
1 女子差別撤廃条約
2 婦人問題企画推進本部と企画推進会議
第三章 長い暗いトンネル 均等法前夜
1 法案づくりにむけて
2 1983年春の陣
第四章 鬼の根回し 1983年夏
1 水鳥の足にひまなきわが思い
2 労働大臣・次官経験者から始める
3 財界への働きかけ
4 日経連の反対
5 労組および婦人団体へのアプローチ
第五章 審議会での審議 1983年秋─1984年春
1 外国における調査
2 問題のペーパー
3 政局の変化と大臣交替
4 公益委員のたたき台
5 建議作成 3月26日まで
6 法案提出までのプロセス
第六章 いよいよ国会の舞台に 1984年
1 間奏曲
2 第101回国会への法案提出
3 衆議院を通過
第七章 雇用均等法の成立 1985年
1 1985年という年
2 参議院での審議
3 ナイロビ世界会議
4 1985年の秋
終章 均等法の改正まで 1986年─2000年
1 ウルグァイでの生活
2 転機としての1989年
3 育児休業法との関わり
4 NGO活動と大学教授
5 文部大臣になる
6 芸が身を助ける──オペラハウス館長に
7 男女雇用機会均等法の改正
8 WIN WINの代表に
内容説明
働いて生きる―女性の人生設計と覚悟を大きく転換させた男女雇用機会均等法。制定までの険しい道のりを立法責任者が今明らかにする。
目次
序章 修業時代
第2章 ニューヨーク時代 一九七九年‐一九八二年
第3章 長い暗いトンネル 均等法前夜
第4章 鬼の根回し 一九八三年夏
第5章 審議会での審議 一九八三年秋‐一九八四年春
第6章 いよいよ国会の舞台に 一九八四年
第7章 雇用均等法の成立 一九八五年
終章 均等法の改正まで 一九八六年‐二〇〇〇年
著者等紹介
赤松良子[アカマツリョウコ]
1929年大阪府に生まれる。1953年東京大学法学部卒業。1953年労働省婦人少年局入省。1970年労働省婦人課長に就任。以後、婦人労働課長、山梨労働基準局長、総理大臣官房審議官、国連代表部特命全権公使、労働省婦人少年局長、同省婦人局長などを歴任。1986年~89年ウルグァイ特命全権大使。1993年~94年文部大臣。現在、文京学院大学大学院客員教授、WIN WIN代表など
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