出版社内容情報
長寿社会では働き手が少なくなるため社会の活力が減退し、そのため経済力も低下するのではないかという悲観的な見方があります。しかし果たしてそうでしょうか。
本書は、これからの長寿社会においてすべての人々が幸せな生活を確保するための社会福祉、つまり人間福祉のあり方について、学術の視点から科学的な検討を加え、明るい未来を築くための基礎条件を提供します。
内容説明
長寿社会はいったいどうなる。これからの長寿社会においてすべての人々が幸せな生活を確保するための社会福祉、つまり人間福祉のあり方について、科学的な検討を加え、明るい未来を築くための基礎条件を提供する。
目次
第1部 介護保険にみる人間福祉(介護保険法成立の政策的背景;介護保険の課題と社会的影響)
第2部 人間福祉:世界の動向(社会保障制度の基礎理念としての社会連帯―フランスの社会保障制度改革から学ぶもの;高齢者介護サービスの日本とフランスの比較;高齢者施設ケアの質を評価するための制度―イギリスの監査制度;中国高齢者医療保護の現状と対策;マネッジドケア)
第3部 デザインされる福祉(介護保険制度下における自治体福祉の新展開―市町村の政策形成力をめぐって;長寿社会と社会福祉政策・実践学の貢献―自治・自立型福祉システムの可能性;障害者福祉における自己決定と権利関係;大都市周辺におけるコミュニティ形成・展開・再編にカンする調査;住まい、建物、そしてまちのユニバーサルデザイン;建築・都市空間におけるユニバーサルデザインの取り組み)