出版社内容情報
成年後見制度はどのように運用され、それは人々の生活にいかなる影響を与えたか。成年後見制度に社会学の立場から光を当てる。
財産管理・権利擁護を中心に論じられてきた成年後見制度。本書は、本人の居場所やケアの処遇決定といった身上監護・生活支援の側面をインタビュー調査を通じ分析し、成年後見の社会化概念を問い直す。判断能力が不十分とされた個人の私有財産と身上監護に関する決定を社会はどのように扱うのか。社会学の立場から制度にきりこむ研究書。
内容説明
判断能力が不十分とされた個人と、社会はどのように向きあっていくのか。本人の居場所、ケアの処遇決定、身上監護・生活支援の側面をインタビュー調査を通して分析し、成年後見の社会化概念を問いなおす。
目次
序章 分析の視点と本書の構成
第1章 成年後見制度
第2章 成年後見の社会化
第3章 成年後見制度と個人化
第4章 成年後見による財産管理の社会化
第5章 成年後見による身上監護の社会化
終章 本書における成年後見の社会化概念
著者等紹介
税所真也[サイショシンヤ]
1980年東京都中央区生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会学専門分野博士課程修了。博士(社会学)。専攻は福祉社会学、家族社会学、家族関係学。日本学術振犠会特別研究員DC1、同特別研究員PDを経て、東京大学高齢社会総合研究機構特任助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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