システムの社会理論―宮台真司初期思考集成

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  • サイズ A5判/ページ数 434p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326602261
  • NDC分類 361.04
  • Cコード C3036

出版社内容情報

I 消費社会論

第1章 消費の機能分析──現代大学生の消費生活の意味するもの
 1. 問題設定:消費生活の意味するもの
 2. 解決手法:パースンシステムの機能類型の抽象 
 3. 調査および結果の概要1:クラスターの分類と各因子への反応 
 4. 調査および結果の概要2:クラスター別クロス集計 
 5. 結果解釈の準拠視点:システム理論 
 6. 集計結果の解釈:消費の機能についての仮説 
 7. 結論:パースンシステムにとっての「消費」 
 8. 補説:高度資本制と「消費」 
 資料

第1*章 消費の機能分析
 1. 時代特性 
 2. 実証とは何か 
 3. 価値表明 

II 規範の三層構造論

第2章 規範の三層構造論(上)──行為理論の総合へ向けて
 1. 社会学的行為理論の不毛 
 2. 規範の三層構造論の概略 
 3. 規範I論の骨子 
 4. 規範II論の骨子
 
第3章 規範の三層構造論(下)──行為理論の総合へ向けて
 5. 規範III論の骨子 
 6. 技術論

補論 人称図式論
 1. 人称図式論の意義 
 2. 人称図式の構造分析 
 3. 単数人称/複数人称、の分化 
 4. 行為人称図式の構造分析

第2*章 規範の三層構造論・人称図式論
 1. 疎外論──羅針盤としての苦悩 
 2. 革命家としての見田宗介 
 3. アルゴリズムへの情熱 
 4. ポスモダンとの距離──世界への感受性 
 5. 内容 
 6. 人称図式論

III 社会システム論

第4章 法規範論(上)──発話の予期帰属理論の試み
 1. 法現象の定義に於ける在来理論の限界 
 2. 「発話の予期帰属性」概念の定式化 
 3. 法現象の本質規定へ 
 4. 原初的法段階に於ける法的発話の構成戦略 
 5. 高文化法段階に於ける法的発話の構成戦略

第3*章 人称図式論から法規範論へ
 1. 全体の位置づけ 
 2. 「制度」、「手続」をめぐって 
 3. 人称性/正統性論 
 4. 実定法論の補足/ハーバーマス・ルーマン論争/擬制の必要性 
 5. 潜在的機能の顕在化/顕教・密教問題/エリート主義 
 6. 今日的な問題としての法規範論ドゥオーキンをめぐって

第5章 社会システム論の再編に向けて
 1. 社会システム論の不在 
 2. 物理システムの同一性 
 3. 社会システムの同一性 
 4. 物理システムの秩序形成的進化 
 5. 社会システムの秩序形成的進化 
 6. 物理システムの環境適応的学習 
 7. 社会システムの環境適応的学習

第6章 社会学的機能主義の射程──システム論との接続関係
 1. 機能主義的伝統と近代社会学 
 2. 日本での構造機能主義の受容 
 3. Luhmannによる問題設定変更:「説明」から「記述」へ 
 4. Luhmannが覆い隠した問題:機能的方法とシステム論 
 5. Luhmannにおける定義的矛盾:システム同一性の定義性 
 6. 社会理論における機能的記述 
 7. 部分制度の機能的記述の条件 
 8. 機能的記述とシステムの境界 
 9. 比較準拠視点の制度論的縮減 
 10. 実証分析上の含意と位置づけ 
 11. メタ理論上の含意と位置づけ 

第4*章 社会システム論・機能主義
 1. システム先取 
 2. 意味の意味 
 3. 〈社会〉≠システム 
 4. 出来事と持続 
 5. 出来事的同一性/意味的同一性 

あとがき
索引

内容説明

気鋭の数理社会学者は何故フィールドワーカーへと転身を遂げたのか。単行本未収録の論文に詳細なインタヴューを付した類をみない画期的社会学研究。社会学者とは誰か“宮台真司”以前の「宮台真司」。“危険”な社会学者“宮台真司”はどのように誕生したか。社会学とは何をすることなのか。初期・宮台真司の思考に「現代位相研究所」の俊秀が迫る。

目次

1 消費社会論(消費の機能分析―現代大学生の消費生活の意味するもの;消費の機能分析)
2 規範の三層構造論(規範の三層構造論―行為理論の総合へ向けて;人称図式論;規範の三層構造論・人称図式論)
3 社会システム論(法規範論(上)―発話の予期帰属理論の試み
人称図式論から法規範論へ
社会システム論の再編に向けて社会学的機能主義の射程―システム論との接続関係
社会システム論・機能主義)

著者等紹介

宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士

堀内進之介[ホリウチシンノスケ]
1977年生まれ。首都大学東京大学院社会科学研究科博士後期課程。現代位相研究所首席研究員。青山学院大学大学院非常勤講師。政治社会学・歴史社会学

大河原麻衣[オオカワラマイ]
1979年生まれ。首都大学東京大学院社会科学研究科博士後期課程。現代位相研究所上級研究員。文化社会学・家族社会学

山本祥弘[ヤマモトヨシヒロ]
1978年生まれ。首都大学東京大学院人文科学研究科博士後期課程。現代位相研究所主幹研究員。科学社会学・応用倫理学・社会システム理論

稲葉年計[イナバトシカズ]
1982年生まれ。首都大学東京大学院人文科学研究科博士後期課程。現代位相研究所研究員。歴史社会学・知識社会学・国家社会学・日本的近代化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はすのこ

4
意味わからん!!と叫びたくなる1冊。答えの出ない問いを永遠に考える様な状態に陥ったので、途中から私は考えるのを止めた。2歳でトトロとポニョを見限る宮台真司の娘が末恐ろしい存在である。彼女も化け物の如き知識人になるのだろうか。遺伝は恐ろしい。2016/02/16

林 一歩

0
やっぱりこの人の語り口は嫌いだ。2010/05/25

じょに

0
懐かしい。ソシオロゴスをコピーして格闘したなぁ。とりあえず長いインタビューを。2010/02/22

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