出版社内容情報
医療の現場で、医療者と患者の合意はどのように形成されていくのか。ケーススタディから医療コミュニケーションの構造を探る。
医療コミュニケーションの会話分析において第一人者とされるD.メイナード。本書は、癌や知的障害など、いわゆる「悪いニュース」の告知場面をとりあげ、医師と患者、患者と患者家族などが相互に影響しあい合意形成をしていく医療コミュニケーションの構造を、会話分析の手法を用いて明らかにする。
1 悪い知らせ、良い知らせと日々の生活
2 ニュースの受け入れられ方
──道徳的トポグラフィーの問題
3 会話分析とエスノグラフィー
──診療場面から見る方法論上の争点
4 ニュースを伝えるシークエンス
5 悪い知らせとそれに伴う感情
──子が自閉症であることを告知された臨床事例から
6 悪い知らせが隠される訳、そしてその明かし方
──HIVカウンセリング現場での実践例から
エピローグ ニュースを告げる方法
訳者解説
訳者あとがき
付録1 トランスクリプトにする際の規約
2 会話分析への手引き
原注
文献表
内容説明
告知による「衝撃」を我々はどう生きているのか。臨床事例から医療コミュニケーションの構造に迫る。
目次
1 悪い知らせ、良い知らせと日々の生活
2 ニュースの受け入れられ方―道徳的トポグラフィーの問題
3 会話分析とエスノグラフィー―診療場面から見る方法論上の争点
4 ニュースを伝えるシークエンス
5 悪い知らせとそれに伴う感情―子が自閉症であることを告知された臨床事例から
6 悪い知らせが隠される訳、そしてその明かし方―HIVカウンセリング現場での実践例から
エピローグ ニュースを告げる方法
著者等紹介
メイナード,ダグラス・W.[メイナード,ダグラスW.][Maynard,Douglas W.]
1946年生。ウィスコンシン大学社会学部教授
樫田美雄[カシダヨシオ]
1961年生。筑波大学大学院博士課程社会科学研究科社会学専攻中退。現在、徳島大学総合科学部助教授
岡田光弘[オカダミツヒロ]
1960年生。筑波大学大学院博士課程体育科学研究科単位取得退学。現在、国際基督教大学非常勤講師
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