パーソンズ・ルネッサンスへの招待―タルコット・パーソンズ生誕百年を記念して

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 290p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326601660
  • NDC分類 361.253
  • Cコード C3036

出版社内容情報

パーソンズを思想として読む。戦後最大の社会学者はいったい何を問うたのか。その遺産の継承と発展をめざす最先端の研究を集成。

 生誕百年をむかえ、世界大に広まりつつある「戦後社会学の巨人」再評価の動向の一翼を担うべく刊行。一個の公共哲学たらんとし、生と死の意味を問い続けたパーソンズなら、先端医療やグローバル化、現代思想をこう論じたのではないか──その遺産の継承と発展をめざし、パーソンズ像を刷新する。

関連書:パーソンズ『宗教の社会学』『人間の条件パラダイム』(小社刊)

第1部 モダニティの理論家パーソンズ

第1章 公共哲学としてのパーソンズ社会学
第2章 機能分析と行為分析
   ──法システムから見たパーソンズ
第3章 多元主義と「シヴィック・ネーション」
   ──パーソンズ社会学における国民統合とエスニシティ
第4章 パーソンズとグローバリゼーション
   ──ややパーソナルな寄稿
コラム 「社会コミュニティ」の残された約束

第2部 生と死の理論家パーソンズ

第5章 パーソンズと医療社会学
第6章 パーソンズ社会学における「医療」の位置
第7章 「宗教の進化」を論じうるか
   ──パーソンズ宗教論の限界
コラム アメリカの市民宗教

第3部 パーソンズと古典理論

第8章 「再魔術化」する世界をめぐって
   ──ヴェーバーからパーソンズへ、そして再びヴェーバーへ
第9章 パーソンズとマルクス
第10章 パーソンズ社会理論の思想としての可能性
   ──パーソンズのマルクス、ヴェーバー理解を手がかりとして
コラム パーソンズ批判の二つの様式:イデオロギーと社会的知識

第4部 パーソンズと現代の社会理論

第11章 近代の社会構造のシステム論的分析
   ──パーソンズとルーマン
第12章 ハーバーマスのパーソンズ受容と規範の更新
   ──現代社会学の規範主義的理論構成
第13章 ネオ機能主義再考
第14章 パーソンズと20世紀の科学
第15章 構造主義「以後」とパーソンズ
コラム ルーマンにとってのパーソンズの存在意義
コラム ポスト・パーソンズ

第5部 パーソンズと日本の社会学

第16章 日本におけるパーソンズ理論の導入と展開
第17章 パーソンズ理論が戦後日本社会学においてもつ意味
コラム パーソンズの関西学院講演

人名索引/執筆者略歴

内容説明

戦後最大の社会学者はいったい何を問うたのか。その遺産の継承と発展をめざす最先端の研究を集成し、パーソンズ像を刷新する。

目次

第1部 モダニティの理論家パーソンズ(公共哲学としてのパーソンズ社会学;機能分析と行為分析―法システムから見たパーソンズ ほか)
第2部 生と死の理論家パーソンズ(パーソンズと医療社会学;パーソンズ社会学における「医療」の位置 ほか)
第3部 パーソンズと古典理論(「再魔術化」する世界をめぐって―ヴェーバーからパーソンズへ、そして再びヴェーバーへ;パーソンズとマルクス ほか)
第4部 パーソンズと現代の社会理論(近代の社会構造のシステム論的分析―パーソンズとルーマン;ハーバーマスのパーソンズ受容と規範の更新―現代社会学の規範主義的理論構成 ほか)
第5部 パーソンズと日本の社会学(日本におけるパーソンズ理論の導入と展開;パーソンズ理論が戦後日本社会学においてもつ意味)

著者等紹介

富永健一[トミナガケンイチ]
1931年生まれ。東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。東京大学文学部教授、慶応義塾大学環境情報学部教授などを経て、東京大学名誉教授。社会学博士。博士(経済学)

徳安彰[トクヤスアキラ]
1956年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。法政大学社会学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。