内容説明
金融システムはどうあるべきか、金融規制の体系をどのように構築するか。また、グローバル化した経済システムのもとでは、国際的な通貨システムや会計システムをどのように制度設計すべきであろうか。金融システムと金融規制について第一線の経済学者が分析する。
目次
第1部 金融システム(機関銀行の仕組みと戦前日本の金融制度;金融制度の形成と金融秩序の維持;資源配分の効率性と所得分配の公正から見た最適通貨圏)
第2部 金融危機と金融規制(金融危機と市場型間接金融―「影の銀行システム」の経済分析;リーマン・ショック後の金融規制と金融システム―バーゼル3の批判的検討;証券化市場と金融危機後の規制強化;会計制度の変更の金融機関への影響―IFRS導入に向けての再考)
第3部 日本における不良債権問題(問題企業の復活―「失われた20年」の再検証;不良債権処理への影響要因について)
著者等紹介
花崎正晴[ハナザキマサハル]
1979年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、日本政策投資銀行設備投資研究所長等を経て、一橋大学大学院商学研究科教授。早稲田大学博士(経済学)。専門分野:コーポレート・ファイナンス、コーポレート・ガバナンス、金融システム。主要著書『企業金融とコーポレート・ガバナンス―情報と制度からのアプローチ』(東京大学出版会、2008年、第50回エコノミスト賞受賞)など
大瀧雅之[オオタキマサユキ]
1990年、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。現在、東京大学社会科学研究所教授。専攻、理論経済学
随清遠[ズイセイエン]
東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。現在、横浜市立大学国際総合科学部教授。専攻、金融論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。