出版社内容情報
歴史的・政治経済学的視点から，現在進行する地方財政改革を分析し，「維持可能な社会」構築に向けた現代地方自治確立の課題と展望を明らかにする。現代日本の地方財政をより深く学ぶための基本的視点を提示する本格的入門書。
戦後地方自治・財政システムの全領域にわたる根本的再編が進む重大な歴史的転換期の今，地方自治・財政の問題を，明治以来の地方自治財政改革の史的教訓と地方自治・地域経済・地域問題の3つの視点から国家と経済社会の枠組みの中に位置づける。
[関連書] 和田八束・星野泉・青木宗明編 『現代の地方財政[第3版]』（有斐閣刊）ほか
序 章 地方財政論……宮本憲一
第Ⅰ部 現代地方財政の理論と構造
第1章 日本の地方自治と地方財政……宮入興一
第2章 地方自治体の予算制度とローカル・ガヴァナンス……横田 茂
第3章 地方経費の構造と機能の変化……只友景士
第4章 地方税と課税自治権……高山 新
第5章 国と地方間の財政関係……川瀬憲子
第6章 「三位一体改革」の展開と地方交付税改革論……平岡和久
──国・地方間財政関係の構造転換──
第7章 地方公共サービスと地方公営企業，地方公社・第三セクター，
NPO……森 裕之
第Ⅱ部 転換期の地方財政政策論
第8章 自治体再編下の地方自治財政……川瀬憲子
──市町村合併・道州制と自治体財政──
第9章 都市制度の多様化と「都市再生」・都市財政……遠藤宏一
第10章 農村の政策と財政……保母武彦
第11章 災害と地方行財政……宮入興一
第12章 公共事業改革と自治体財政……山田 明
第13章 地域ケアと地方財政……平野隆之
第14章 循環型社会と地方自治……藤田 香
終 章 分権型協同福祉社会と財政的自治の設計
……宮本憲一・遠藤宏一
──歴史的転換期の地方財政──
用語解説
あとがき
索引
執筆者紹介
内容説明
歴史的・政治経済学的視点から、現在進行する地方財政改革を分析し、「維持可能な社会」構築に向けた現代地方自治確立の課題と展望を明らかにする。現代日本の地方財政をより深く学ぶための基本的視点を提示する学生・市民向けテキスト。
目次
地方財政論
第１部 現在地方財政の理論と構造（日本の地方自治と地方財政；地方自治体の予算制度とローカル・ガヴァナンス；地方経費の構造と機能の変化；地方税と課税自治権 ほか）
第２部 転換期の地方財政政策論（自治体再編下の地方自治財政―市町村合併・道州制と自治体財政；都市制度の多様化と「都市再生」・都市財政；農村の政策と財政；災害と地方行財政 ほか）
分権型協同福祉社会と財政的自治の設計―歴史的転換期の地方財政
著者等紹介
宮本憲一［ミヤモトケンイチ］
１９３０年、台北市生まれ。１９５３年、名古屋大学経済学部経済学科卒業。立命館大学客員教授、大阪市立大学名誉教授。経済学博士。専攻、財政学・環境経済学
遠藤宏一［エンドウヒロイチ］
１９４２年、新潟県生まれ。１９７６年、大阪市立大学大学院経営学研究科博士課程単位取得退学。南山大学総合政策学部教授。商学博士。専攻、財政学・地方財政論・地域政策論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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