モーラル・エコノミー―東南アジアの農民叛乱と生存維持

モーラル・エコノミー―東南アジアの農民叛乱と生存維持

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 309p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326501663
  • NDC分類 611.922
  • Cコード C3033

出版社内容情報

東南アジアにおいて、伝統的な社会が植民地化され、市場経済が浸透し、人口が増大して村落社会が変容するなかで、農民の基本的な思考と行動パターンはどのように変わってきたか。本書は、生存ぎりぎりのところに生きてきた東南アジア農民にとって、もっとも重要な関心は家族の最低限の生計を守って生き延びていくことにあるとする。この生存維持を志向するという事実は、農民が搾取に村して叛乱を起こしたことを理解し、しかもそのモーラルな内容を強調することになる。そこには近代化初期のヨーロッパ農民と共通するものがある。

内容説明

植民地化・市場経済化の過程の中で、東南アジアの農民叛乱はなぜ生じたか。農民社会のモーラル・エコノミーの世界を風化変容させ、抵抗や叛乱を誘発したその原因を、農民の生存維持という倫理的な面から捉えた労作。

目次

第1章 生存維持倫理の経済学と社会学
第2章 農民の選択と価値のなかの生存維持保障
第3章 危険の分散と植民地体制の変化
第4章 取立て者としての国家
第5章 恐慌下の叛乱
第6章 収奪分析の含意:正義としての互酬性と生存維持
第7章 叛乱・生き残り・抑圧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

★★★★★

1
東南アジアの農民叛乱の分析を通して、人間は経済学の措定するような合理的存在ではなく、生存維持倫理といったモーラルな規範に従って生きる存在だということを論じる本。人類学における現代の古典とも言うべき一冊。読みやすくはないけれど、示唆的な議論でした。2011/03/20

山田

0
同じことを150回くらい繰り返すので読むのが大変だったが、まあフィールドから理論を作るなんてみんなそんなもんだろうな…2015/06/30

Tomomi Hori

0
最近、また読みたいっと気になるこの本。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1441787
  • ご注意事項

最近チェックした商品