出版社内容情報
日本の医療制度はこの10年で大きな変貌を遂げ、これまで望ましいとされてきた医師・患者のあり方も、再考を迫られている。
本書は、アメリカ・ロースクール教授が実際に日本の医療現場を訪ね歩き、その知識と体験から、国際的に承認されたインフォームドコンセントという共通の言葉がこの国でどのように定義され、医療現場にどう定着していったのかの分析を通じて、現代日本における法文化の形成過程をたどる。
アメリカの法文化を背景とした日本の医師・患者関係、医療裁判、医療の状況の分析は、日本の医師、法律家の
内容説明
米国ロースクール教授兼メディカルスクール教授が、10年にわたり日本の医療現場の変化を丹念に追いかけた。そこで見た実態と浮かびあがる全体像。―帰国子女東大院生が明快に訳出する。
目次
第1章 日本の医療パターナリズムを安定させる3つの因子(医療パターナリズムと文化;医療パターナリズムと経済 ほか)
第2章 発酵しつつある日本医療1(脳死とインフォームドコンセント;治験とインフォームドコンセント)
第3章 発酵しつつある日本医療2(日本人の権利主張;医療専門職の反応 ほか)
第4章 まとめ
跋 21世紀に入って(臓器移植法;GCP改訂 ほか)
著者等紹介
レフラー,ロバート・B.[レフラー,ロバートB.] [Leflar,Robert B.]
アーカンソー大学ロースクール教授。アーカンソー大学メディカルスクール特任教授。1951年生まれ。1972年ハーバード大学卒業。1977年ハーバード大学ロースクール修了(法学博士)。1982年ハーバード大学パブリックヘルススクール修了(保健学修士)
長澤道行[ナガサワミチユキ]
1998年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了(法学修士)。現在、東京大学大学院新領域創成科学研究科大学院研究生として、松原望教授に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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