現代社会型犯罪の諸問題

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  • サイズ A5判/ページ数 587p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784326402250
  • NDC分類 326.04
  • Cコード C3032

出版社内容情報

これまで現代社会型犯罪の諸問題を中心に刑事法学の研究と教育に力を尽してきた板倉先生の古稀を記念して編まれた論文集。

板倉先生に直接間接に薫陶を受けた刑事法学者24名が寄稿した珠玉の論稿が集まり、現代社会型犯罪をめぐる諸問題を解明する。刑法総論、各論、刑事訴訟法、刑事政策、その他の領域の順にその最新の研究成果を収録し、課題と理論的展望を探る。他に板倉先生の略歴、著作文献目録を収録。

関連書:板倉宏 『刑法総論』、板倉宏 『刑法各論』 (いずれも小社刊)


組織の犯罪と刑事責任論(吉岡一男)

両罰規定における過失責任説批判
──失業保険料不納付事件(最判昭和31年12月11日)を素材として──(沼野輝彦)

企業組織体責任論からトライパーティズムへの試論
──エージェンシー理論と組織構造論からの展望──(加藤直隆)

法人を被害者とする犯罪の成否
──侮辱罪と脅迫罪を参考にして──(清水洋雄)

「間接正犯」について(林幹人)

いわゆる早すぎた構成要件実現と結果の帰属(山中敬一)

遡及禁止論と客観的帰属(曽根威彦)

「因果経過」の予見可能性(大塚裕史)

欠陥製造物の回収とその限界に関する覚書
──いわゆる薬害エイズ・ミドリ十字事件刑事判決を契機として──(神例康博)

医療過誤と過失犯論の役割(船山泰範)

航空事故と刑事過失責任(土本武司)

共謀共同正犯の基礎付けと成立要件(川端博)

特別背任罪における正犯性
──非身分者による共犯の成否──(伊東研祐)

財産犯論の現代的課題──「保護法益」の具体化(前田雅英)

証書詐欺罪の成立要件と人格的財産概念(長井圓)

わいせつ情報とわいせつ物頒布等の罪の客体(南部篤)

未決勾留執行と法的救済
──ドイツ法の動向──(福井厚)

刑訴三九条三項の接見指定行為(関正晴)

黙秘権行使と不利益推認(多田辰也)

「特捜部型事件」の捜査──「共犯者」の供述の信用性(佐藤博史)

痴漢冤罪事件と事実認定の課題(荒木伸怡)

精神医療の行き過ぎと法の対応(宮野彬)

我が国の猶予制度の現状と課題
──修復的司法の視点による検討──(尾田清貴)

犯罪被害回避と刑法理論(設楽裕文)


板倉宏博士略歴
板倉宏博士著作文献目録
あとがき

目次

組織の犯罪と刑事責任論
両罰規定における過失責任説批判―失業保険料不納付事件(最判昭和31年12月11日)を素材として
企業組織体責任論からトライパーティズムへの試論―エージェンシー理論と組織構造論からの展望
法人を被害者とする犯罪の成否―侮辱罪と脅迫罪を参考にして
「間接正犯」について
いわゆる早すぎた構成要件実現と結果の帰属
遡及禁止論と客観的帰属
「因果経過」の予見可能性
欠陥製造物の回収とその限界に関する覚書―いわゆる薬害エイズ・ミドリ十字事件刑事判決を契機として
医療過誤と過失犯論の役割〔ほか〕