変貌する日本政治―90年代以後「変革の時代」を読みとく

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326351473
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C3031

内容説明

昭和が終わり、冷戦が終わった直後の1990年代―「失われた10年」と呼ばれるあの時代、日本では混迷が続いていた。しかし、いまに至る「変革」の芽が息づいていたのも確かだ。選挙改革、行政改革、日米同盟強化…これらの変革はいったいどんな帰結をもたらしたのか?気鋭の研究者たちが、ここに総括する。

目次

序章 九〇年代とは何か―二つの時間軸と三つのサイクル史観
第1章 自民党政治自壊の構造と過程
第2章 小沢一郎と政界再編―「政策」と「政局」のはざまで
第3章 国民政党に脱皮できなかった公明党と創価学会
第4章 もうひとつの政界再編―政党における中央地方関係の変化とその帰結
第5章 内閣官房の組織拡充―閣議事務局から政策の総合調整機関へ
第6章 だれが「更迭」されるのか―不祥事に対する大臣と官僚の引責メカニズム
第7章 安全保障政策の変容と行動空間の拡大
第8章 「先送り」の研究―不良債権問題への対応はなぜ遅れたか
第9章 日本銀行法改正による政策決定過程の変化
第10章 九〇年代のバブル崩壊と二一世紀の投票行動

著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は政治学、日本政治史。1951年東京生まれ。75年に東京大学法学部卒業。東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授などを経て、現在にいたる。歴史の当事者にインタビューして、その記録をまとめる「オーラル・ヒストリー」に積極的に取り組んでいる。また、近年では政治評論や書評を多く手がけている。おもな著書として、『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)、『馬場恒吾の面目』(中央公論社、吉野作造賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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