自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾

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自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾

  • 斉藤 淳【著】
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 勁草書房(2010/08発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326301904
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C3031

内容説明

逆説明責任体制としての自民党。衆議院議員経験も持つ、気鋭の研究者による日本政治論。

目次

第1章 自民党長期政権の謎―政治不信にもかかわらず政権が続いたのはなぜか
第2章 自民党型集票組織と投票行動
第3章 人口動態と選挙戦略―長期的趨勢への政治的対応
第4章 支持率の変動と選挙循環
第5章 集票のための補助金
第6章 利益誘導と自民党弱体化―我田引鉄の神話
第7章 利益誘導と政界再編
第8章 選挙制度改革と政策変化―政権交代への道のり
第9章 同時代史としての自民党長期政権―逆説明責任体制の帰結

著者等紹介

斉藤淳[サイトウジュン]
1969年生まれ。エール大学大学院博士課程修了、Ph.D.(政治学)。エール大学政治学助教授。日本政治、政治経済学。この間、2002年から2003年まで衆議院議員(山形4区)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いせやん

3
「自民党は利益誘導をして、その見返りに票を獲得する」という、一見すれば当然とも見える仕組みを再検討する本。まず、2章でゲーム理論によって利益誘導が成立する条件を推定し、3,4章でマクロな検討、そして5章以下で、ゲーム理論によって予測された現象が実際に生じていたことを検証していく。「インフラ整備は自民党を不利にする」など、常識的感覚からはかなりかけ離れた仮説を提示していながら、かなりの精度でその仮説が支持されていく分析過程には唸らされた。2016/03/13

Makoto Kondo

2
第54回日経・経済図書文化賞受賞作。「与党が有権者の支持を得るために利益誘導を行う」のではなく「有権者が利益誘導をしたもらうために与党に投票しその成果をアピールする」という逆説明責任を説く。自民党長期政権下ではこの逆説明責任を有権者が負う状況だからこそ、むしろ与党による当該地域のインフラ整備が遅れるという矛盾がゲーム理論などの経済理論により論証される。資源配分の最適化という観点で言えば、やはり資本主義市場においても政治の世界でも強力な競争相手が必要なのだと考えさせられた。2014/04/13

yagian

2
「逆責任体制」という着眼点はおもしろかった。確かに、必ずしも公共投資の恩恵にあずかっていない地域こそが自民党政権を支持していたのは事実だったと思う。また、小選挙区制が、最終的に政権交代をもたらしたんだよなぁ。2012/01/15

koji

2
エール大学を卒業したPh.Dで1年間衆議院議員も経験した著者が自民党長期政権を統計経済学で分析した2011年日経・経済図書文化賞受賞作。メキシコの制度的革命党と並び50年以上に亘って政権政党であった自民党がなぜ長期政権でありえたか。著者はそれを利益を獲得するために有権者が相互に競争する「逆説明責任」にあると看破します。すなわち、選挙区内の集合行為問題を活用し、監視と動員で単価の安い議席を最少費用で手に入れる集票活動です。そこに利益誘導がありますが、これは自己矛盾を含んでいました。刺激的な1冊でした。2011/11/30

まっきaka谷林

2
55年体制下の自民党優位を「有権者が便益供与を得る為に政治家に支持を表明しなければならない」という「逆説明責任」で説明したのはいいんだけど、それ一本で通すのは無茶だろう。あと、ところどころ議論がフェアじゃない。2011/06/19

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